「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2025/07/28
主な生産馬にはナリタハヤブサなどがいます
下河辺隆行氏

本業: 有限会社下河辺牧場 専務

今週の主な登録馬:
ココナッツブラウン(クイーンS)
ブリックワーク(豊明S)

担当者:馬主情報部 競走馬エージェントA

下河辺隆行オーナーは、今、「有限会社下河辺牧場」(本部所在地:北海道沙流郡日高町福満321)の専務として、主に育成部門と調教部門を取り仕切っていて、繁殖部門を取り仕切っているのは、3代目の社長を務めている下河辺行雄オーナーです。

「下河辺牧場」は、創業が1933年という、超が付くほどの老舗でして、昔の生産馬で私がすぐに思い付くのは、1986年のNHK杯と高松宮杯を勝ったラグビーボールや、1991年のウインターSなど重賞を3勝したナリタハヤブサや、1995年の共同通信杯4歳SとスプリングSと京都新聞杯を勝ったナリタキングオーや、2003年に牝馬三冠を達成したスティルインラブや、2004年のオークスを勝ったダイワエルシエーロといった名前ですね。

最近の生産馬ですぐに思い付くのは、2013年の桜花賞を勝ったアユサンや、2014年のマイルCSを勝ったダノンシャークや、2017年の菊花賞を勝ったキセキや、去年のマイルCSと、今年のドバイターフを勝ったソウルラッシュといった名前です。

「下河辺牧場」は、JRAの馬主資格を持っているオーナーブリーダーとして、50年近くも前から持ち馬を走らせていますけど、それとは別に、隆行オーナーがJRAで馬を走らせ始めたのは、確か2006年のことでして、それから今までに60頭ほどを持っていて、2013年には、レイカーラが3勝を上げるなど、全部で5勝を上げて、「9349万円」の賞金を稼いでいました。

2022年は、ロンドンプランを使った小倉2歳Sで初めて重賞を勝つなど、5勝を上げて、稼いだ賞金は「1億0536万円」と、「7775万円」だった2021年を大きく上回っていましたし、一昨年は9勝を上げて、稼いだ賞金が「1億5678万円」と、2022年を上回っていたんですよ。

そして去年は、1月が「5戦0勝・獲得賞金0円」という結果で、スタートダッシュに失敗してしまいましたけど、終わってみれば、特別レースを4勝するなど、全部で10勝を上げて、稼いだ賞金は「1億8113万円」という、今までで一番の数字でした。

それに、今年もいい流れが続いていて、先週までに8勝を上げて、稼いだ賞金が「1億4227万円」と、もう去年の8割近い数字になっていますから、今の隆行オーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。

そんな中、今週は、1着賞金が3800万円(馬主の取り分は8割の3040万円)のクイーンSにココナッツブラウン、1着賞金が1840万円(同1472万円)の豊明Sにブリックワークを登録していますので、私が隆行オーナーでしたら、それぞれを預けている厩舎に対して、迷わずメイチの勝負仕上げをお願いしますね。

2025/07/28
ビル建築の補強資材で日本一のシェアを…
竹園正繼(まさつぐ)氏

本業: テイエム技研株式会社 元代表取締役

今週の主な登録馬:
テイエムスパーダ(アイビスSD)

担当者:馬主情報部 馬主N

竹園正繼(まさつぐ)オーナーは、鹿児島県の鹿屋市に本社を構え、ビル建築の補強資材で日本一のシェアを誇っている、「テイエム技研株式会社」の代表取締役を、少し前まで務めておりました。

1979年に東京都世田谷区で設立された同社は、竹園オーナー自身が開発して特許を取得した建築補強材、「ウエブレン」の量産を開始してから、急速に売り上げを伸ばしており、1982年から1984年にかけて、鹿屋市に生産工場を3号棟まで新設し、1986年には、現在の場所に本社を移転している上、東京都大田区に東京支店(現在は中央区日本橋)を開設するなど、順調に規模を拡大しております。

その後も、1991年までに生産工場を5号棟まで新設しており、現在では、本社工場に加えて、鹿児島県の鹿屋市に「串良工場」を、同じ鹿児島県の垂水市に「垂水工場」を構えておりますので、同社のトップだった竹園オーナーは、「地元の雇用や経済に大きく貢献している重要人物」と言えるでしょう。

なお、馬主としての竹園オーナーは、私が確認したところ、1987年にJRAで馬を走らせ始め、これまでに1200頭以上を所有しており、過去の代表的な存在としては、

1999年の皐月賞や2000年の有馬記念など、GIを7勝したテイエムオペラオー

2001年の桜花賞と秋華賞など、GIを3勝したテイエムオーシャン

2005年の阪神ジュベナイルFなどを制したテイエムプリキュア

2005年の中山大障害を制したテイエムドラゴン

といった名前が挙げられます。

2000年の竹園オーナーは、テイエムオペラオーなどの活躍により、重賞12勝を含む29勝を上げ、過去最高となる「15億3366万円」の賞金を獲得しておりました。

また、2021年までの5年間は、

2017年→21勝・獲得賞金4億3758万円
2018年→16勝・獲得賞金3億6485万円
2019年→13勝・獲得賞金2億5686万円
2020年→17勝・獲得賞金2億4254万円
2021年→17勝・獲得賞金2億6716万円

と記せば分かる通り、物足りない数字に留まっていたものの、2022年は、テイエムサウスダンで根岸S、テイエムスパーダでCBC賞を制するなど、20勝を上げ、獲得賞金は「4億8477万円」と、前年までを大きく上回っております。

ところが、一昨年は、テイエムスパーダでセントウルS、テイエムトッキュウでカペラSを制するなど、19勝を上げたものの、獲得賞金が「3億9522万円」と、2022年を下回っており、昨年は、8勝に留まったことなどから、獲得賞金が「1億9138万円」と、一昨年を大きく下回っておりました。

そして、今年も状況が好転しているわけではなく、先週までに6勝しか上げられていないことなどから、獲得賞金が「1億1772万円」と、まだ一昨年の3割にも達しておりませんので、現在の竹園オーナーは、「賞金の高いレースを勝って一気に巻き返したい」と強く願っていることでしょう。

なお、竹園オーナーは、「競走馬セール」に参加する機会が多く、今年は、7月21日(月)と23日(水)に行われた「HBAセレクションセール」に於いて、6頭の落札に2億0570万円(税込)を投じております。

当然、現在の竹園オーナーは、「落札に要した資金の回収ペースを早めたい」という思惑も抱いていることでしょう。

そういった中、今週は、1着賞金4100万円(馬主の取り分は8割の3280万円)のアイビスSDにテイエムスパーダを登録しておりますので、竹園オーナーが、同馬を預けている小椋先生に対して、渾身の勝負仕上げを指示している可能性が高いと私は見ております。

2025/07/28
「日本の医学界に於いて、大いに尊敬するべき人物」と言えるでしょう
加藤誠氏

本業: 加藤乳腺クリニック 理事長

今週の主な登録馬:
アリスヴェリテ(クイーンS)

担当者:馬主情報部 馬主J

加藤誠オーナーの本業は、京都府京都市と滋賀県草津市に医院を構えている、「加藤乳腺クリニック」の理事長です。

1959年生まれの加藤オーナーは、1988年に京都府立医科大学を、1996年に同大学院を卒業しており、その後、済生会滋賀県病院に勤務し、そこで「救急部長」や「胸部乳腺外科部長」としてキャリアを積み、2003年、「加藤乳腺クリニック」を開院しております。

同クリニックは、日本でも数少ない乳腺内視鏡手術を専門に行うクリニックであり、乳がんの診断と治療に用いる最新機器を導入している上、加藤オーナーが「乳がん患者を救いたい」との思いで独自に考案した「乳腺内視鏡による乳房温存手術」は、それまでの手術法より傷跡が目立ちにくいため、術後は、多くの患者さんが深く感謝しているそうです。

更に、乳がん患者にとって大きな悩みの一つであった、抗がん剤の副作用による脱毛を予防するため、「頭皮冷却装置」を独自に開発しており、2020年に国内で医療機器として承認を受けております。

このように、乳がん患者に寄り添った手術法や装置を考案した加藤オーナーは、「日本の医学界に於いて、大いに尊敬するべき人物」と言えるでしょう。

また、加藤オーナーは、以前、自身が競馬好きになったきっかけを、「1991年の天皇賞・春で、メジロマックイーンの強さに魅了されたこと」と語っておりまして、その経緯や医院の場所を考えれば当然ですが、現在は「京都馬主協会」に所属しており、同協会の会長を務めている大八木信行オーナーや、前田幸治オーナーといった「京都馬主協会の有力者達」と、公私に渡り非常に親しくしております。

余談ですが、加藤オーナーが馬主資格を取得する際には、大八木オーナーが全面的にバックアップしており、2007年の秋に完成した加藤オーナーの自宅は、設計や建築の段階から、前田オーナーが手厚くサポートしていたそうです。

なお、馬主としての加藤オーナーは、2009年からJRAで馬を走らせており、これまでに80頭ほどを所有しております。

最初の年は、出走させた頭数が少なかったため、勝利を上げられなかったものの、その後は着実に数字を伸ばしており、2016年からの6年間は、

2016年→2勝・獲得賞金2858万円
2017年→5勝・獲得賞金6192万円
2018年→6勝・獲得賞金8043万円
2019年→5勝・獲得賞金1億1354万円
2020年→4勝・獲得賞金1億1657万円
2021年→9勝・獲得賞金1億3187万円

と記せば分かる通り、獲得賞金が「完全に右肩上がり」となっており、特に2021年は、過去最多の勝利数を記録しておりました。

しかし、2022年は、「5勝・獲得賞金8733万円」と、前年を大きく下回っていたことから、一昨年の加藤オーナーは、巻き返しに燃えていた筈です。

実際、一昨年は6勝を上げ、「1億9191万円」というキャリアハイの賞金を獲得していた上、昨年は、コレペティトールを出走させた京都金杯で初の重賞制覇を飾り、その他にも、アリスヴェリテでマーメイドSを制するなど、7勝を上げ、「1億9011万円」という、一昨年と同水準の賞金を獲得しておりました。

ただ、今年は、先週までに平場の1勝しか上げられていないことなどから、獲得賞金が「5619万円」と、まだ昨年の3割にも達しておりませんので、現在の加藤オーナーは、「昨年までの勢いを取り戻したい」と考えている筈です。

また、加藤オーナーは、2010年以降、毎年欠かさず「競走馬セール」に参加しており、今年も、7月21日(月)と23日(水)に行われた「HBAセレクションセール」に於いて、2頭の落札に4180万円(税込)を投じております。

当然、現在のオーナーは、「落札に要した資金の回収ペースを早めたい」とも考えている筈です。

このような中、今週は、1着賞金が3800万円(馬主の取り分は3040万円)のクイーンSにアリスヴェリテを登録しておりますので、私が加藤オーナーであれば、同馬を預けている中竹先生に対して、渾身の勝負仕上げを指示するのは間違いありません。

2025/07/28
まだ昨年の3割にも達しておりませんので
株式会社ウイン

本業: 一口馬主クラブ

今週の主な登録馬:
ウイングレイテスト(アイビスSD)
ウインスノーライト(豊明S)
ウインルピナス(釧路湿原特別)
ウインリュクス(月岡温泉特別・燕特別)
ウインデイジー(積丹特別)

担当者:馬主情報部 馬主Y

2011年の12月から、「株式会社ウイン」(本社所在地:東京都港区西新橋)の代表を務めているのは、2021年の3月19日に亡くなった、「マイネル軍団の総帥」こと岡田繁幸オーナーの三男・義広氏です。

なお、義広氏の奥様であり、愛馬会法人・「株式会社ウインレーシングクラブ」の代表を務めている岡田亜希子氏は、「コスモヴューファーム」(住所:北海道新冠郡新冠町字東泊津1-2)の代表も務めており、「ウイン」の募集馬は、「コスモヴューファーム」の生産馬が中心となっております。

同クラブに於いて、過去の代表的な存在としては、

2003年のNHKマイルCを制したウインクリューガー

2003年の京都ハイジャンプなど、障害重賞を4勝したウインマーベラス

2004年の日経賞を制したウインジェネラーレ

2004年の京王杯SCを制したウインラディウス

2014年の日経賞を制したウインバリアシオン

2019年のクイーンエリザベス2世Cと香港Cを制したウインブライト

2022年の香港ヴァーズを制したウインマリリン

といった名前が挙げられるでしょう。

2003年の「ウイン」は、ウインクリューガーやウインマーベラスの活躍などによって、過去最高となる「45勝・獲得賞金10億0653万円」という成績を残しており、それから2021年までは、数字が伸び悩んでしまったものの、2022年は、ウインカーネリアンで関屋記念を制するなど、重賞3勝を含む31勝を上げ、2003年の次に多い「9億1098万円」の賞金を獲得しております。

ただ、昨年までの2年間は、

2023年→26勝・獲得賞金7億7479万円
2024年→24勝・獲得賞金7億3665万円

という形で、「右肩下がり」の成績となっており、更に、今年も状況が好転している訳ではなく、先週までに14勝を上げているものの、重賞を勝てていないことなどから、獲得賞金が「3億1100万円」と、まだ昨年の3割にも達しておりませんので、現在はクラブの関係者全員が、「早急に巻き返しを図りたい」と考えていることでしょう。

また、「ウイン」は、「2025年度募集馬」(現1歳世代)に関して、「募集中止」となった1頭を除く、計25頭のラインナップを発表しており、8月1日(金)から出資を受け付ける予定となっておりますので、現在はクラブの関係者全員が、「過去の募集馬を活躍させて、出資を検討している顧客層に好印象を与えたい」とも考えている筈であり、一般的な注目度の高い重賞レースを勝てば、その効果が大きいのは間違いありません。

そういった中、「ウイン」は、今週、1着賞金4100万円(馬主の取り分は8割の3280万円)のアイビスSDにウイングレイテスト、1着賞金1840万円(同1472万円)の豊明Sにウインスノーライトなど、5頭を賞金の高い特別レースに登録しておりますので、「揃って勝負懸かり」と考えておくべきです。