注目調教師
2025/07/28
調教助手としてロードカナロアを担当しとったんや
安田翔伍調教師(栗東)
主な管理馬:
ダノンデサイル(2024年ダービーなど)
ピューロマジック(2024年北九州記念など)
オメガパフューム(2020年東京大賞典など)
キングオブコージ(2020年目黒記念など)
今週の主な登録馬:
ピューロマジック(アイビスSD)
担当者:調教師情報部 元調教師I
誰でもよう知っとる通り、安田翔伍君は、同じ栗東に厩舎を構えとって、去年の3月5日(火)に定年で引退した安田隆行君の次男ですな。
隆行君は、乗り役やった頃に、1991年の皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つとか、通算680勝を上げとったし、厩舎を開業してからは、ダートの重賞を6勝したトランセンドや、スプリンターズSと高松宮記念を勝ったカレンチャンや、香港スプリントを連覇するなど、重賞を9勝したロードカナロアとか、よう走る馬を何頭も管理しとったから、競馬ファンなら誰でも、彼のことをよう知っとるんやろ。
それに隆行君は、2019年に、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっとりましたな。
翔伍君は、中学3年生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験に落ちてしもうて、次の年も受けようと思っとったんやけど、高校に通っとるうちに体が大きくなってしもうたんで、騎手になるのを諦めたそうや。
せやけど、「競馬の世界に進みたい」と考えとった彼は、高校を中退して、北海道の新冠にある「ノースヒルズマネジメント」(現在のノースヒルズ)で働いてから、半年くらいアイルランドに留学しとって、帰国した後は、3年ほど「ノーザンファーム空港」で働いて、それから、2002年に競馬学校の厩務員課程に入ったんですわ
2003年に競馬学校を出た後、翔伍君は、その年の1月から親父さんの厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、カレンチャンやロードカナロアとかを担当するなど、2016年、調教師の試験に受かるまでの14年間、ずっと親父さんの厩舎で経験を積んどったんや。
そんで、「社台ファーム」で技術調教師として経験を積んでから、2018年の3月に自分の厩舎を開業した翔伍君は、それから年末までに、オメガパフュームを使ったシリウスSで初めて重賞を勝つなど、JRAで「9勝・獲得賞金2億4480万円」っちゅう成績を残しとって、その後も、JRAでは、
2019年→23勝・獲得賞金3億5386万円
2020年→21勝・獲得賞金4億6222万円
2021年→28勝・獲得賞金5億2015万円
2022年→23勝・獲得賞金6億4208万円
ちゅう形で賞金が「右肩上がり」になっとったし、オメガパフュームを使った2018年の東京大賞典で初めてのG1勝ちを飾っとって、他も入れたら、この馬でJRAと地方交流を合わせて重賞を8勝もしとるんやから、親父さんの厩舎で走る馬を担当しとった経験をよう活かせとるんやろ。
そんで一昨年は、ジャスティンカフェを使ったエプソムCを勝つなど、27勝を上げたんやけど、JRAと地方で7億円以上を稼いどったオメガパフュームを引退させたことが響いて、稼いだ賞金は「5億7671万円」と、2022年を下回っとったんですわ。
せやから、去年の翔伍君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、去年は、ダノンデサイルでダービーと京成杯、ピューロマジックで葵Sと北九州記念、デシエルトで中日新聞杯を勝つなど、21勝を上げとって、稼いだ賞金が「9億9846万円」と、今までで一番の数字になっとりました。
ただ、今年は、ロードフォンスで地方交流重賞のかきつばた記念を勝って、「3000万円」の賞金を稼いどって、ダノンデサイルで海外G1のドバイシーマクラシックを勝って、「348万ドル」(約5億2200万円)の賞金を稼いどるし、JRAでは、先週までに13勝を上げとるんやけど、アメリカJCCを勝ったダノンデサイルと、小倉記念を勝ったイングランドアイズ以外の馬があまり活躍できとらんこともあって、稼いだ賞金が「3億2670万円」と、去年の同じ時期(7月28日【日】まで)の「6億5556万円」を大きく下回っとるんですわ。
もちろん、今の翔伍君は、「JRAのレースでもっと稼がなアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のアイビスSDにピューロマジックを登録してきましたんで、ワシが翔伍君やったら、この馬をキッチリ仕上げますわ。
主な管理馬:
ダノンデサイル(2024年ダービーなど)
ピューロマジック(2024年北九州記念など)
オメガパフューム(2020年東京大賞典など)
キングオブコージ(2020年目黒記念など)
今週の主な登録馬:
ピューロマジック(アイビスSD)
担当者:調教師情報部 元調教師I
誰でもよう知っとる通り、安田翔伍君は、同じ栗東に厩舎を構えとって、去年の3月5日(火)に定年で引退した安田隆行君の次男ですな。
隆行君は、乗り役やった頃に、1991年の皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つとか、通算680勝を上げとったし、厩舎を開業してからは、ダートの重賞を6勝したトランセンドや、スプリンターズSと高松宮記念を勝ったカレンチャンや、香港スプリントを連覇するなど、重賞を9勝したロードカナロアとか、よう走る馬を何頭も管理しとったから、競馬ファンなら誰でも、彼のことをよう知っとるんやろ。
それに隆行君は、2019年に、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっとりましたな。
翔伍君は、中学3年生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験に落ちてしもうて、次の年も受けようと思っとったんやけど、高校に通っとるうちに体が大きくなってしもうたんで、騎手になるのを諦めたそうや。
せやけど、「競馬の世界に進みたい」と考えとった彼は、高校を中退して、北海道の新冠にある「ノースヒルズマネジメント」(現在のノースヒルズ)で働いてから、半年くらいアイルランドに留学しとって、帰国した後は、3年ほど「ノーザンファーム空港」で働いて、それから、2002年に競馬学校の厩務員課程に入ったんですわ
2003年に競馬学校を出た後、翔伍君は、その年の1月から親父さんの厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、カレンチャンやロードカナロアとかを担当するなど、2016年、調教師の試験に受かるまでの14年間、ずっと親父さんの厩舎で経験を積んどったんや。
そんで、「社台ファーム」で技術調教師として経験を積んでから、2018年の3月に自分の厩舎を開業した翔伍君は、それから年末までに、オメガパフュームを使ったシリウスSで初めて重賞を勝つなど、JRAで「9勝・獲得賞金2億4480万円」っちゅう成績を残しとって、その後も、JRAでは、
2019年→23勝・獲得賞金3億5386万円
2020年→21勝・獲得賞金4億6222万円
2021年→28勝・獲得賞金5億2015万円
2022年→23勝・獲得賞金6億4208万円
ちゅう形で賞金が「右肩上がり」になっとったし、オメガパフュームを使った2018年の東京大賞典で初めてのG1勝ちを飾っとって、他も入れたら、この馬でJRAと地方交流を合わせて重賞を8勝もしとるんやから、親父さんの厩舎で走る馬を担当しとった経験をよう活かせとるんやろ。
そんで一昨年は、ジャスティンカフェを使ったエプソムCを勝つなど、27勝を上げたんやけど、JRAと地方で7億円以上を稼いどったオメガパフュームを引退させたことが響いて、稼いだ賞金は「5億7671万円」と、2022年を下回っとったんですわ。
せやから、去年の翔伍君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、去年は、ダノンデサイルでダービーと京成杯、ピューロマジックで葵Sと北九州記念、デシエルトで中日新聞杯を勝つなど、21勝を上げとって、稼いだ賞金が「9億9846万円」と、今までで一番の数字になっとりました。
ただ、今年は、ロードフォンスで地方交流重賞のかきつばた記念を勝って、「3000万円」の賞金を稼いどって、ダノンデサイルで海外G1のドバイシーマクラシックを勝って、「348万ドル」(約5億2200万円)の賞金を稼いどるし、JRAでは、先週までに13勝を上げとるんやけど、アメリカJCCを勝ったダノンデサイルと、小倉記念を勝ったイングランドアイズ以外の馬があまり活躍できとらんこともあって、稼いだ賞金が「3億2670万円」と、去年の同じ時期(7月28日【日】まで)の「6億5556万円」を大きく下回っとるんですわ。
もちろん、今の翔伍君は、「JRAのレースでもっと稼がなアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のアイビスSDにピューロマジックを登録してきましたんで、ワシが翔伍君やったら、この馬をキッチリ仕上げますわ。
2025/07/28
スポーツ庁長官の室伏広治さんと同じ高校を卒業しているんですよ
和田正一郎調教師(美浦)
主な管理馬:
オジュウチョウサン(2022年中山グランドジャンプなど)
テルツェット(2021年ダービー卿CTなど)
ライオンボス(2019年アイビスSD)
ルミナスウォリアー(2017年函館記念)
今週の主な登録馬:
フェアエールング(クイーンS)
担当者:調教師情報部 元調教師O
和田正一郎君は、2018年の2月に調教師を引退して、今は実家の「和田牧場」(千葉県成田市大栄)で場長をやっている、和田正道さんの長男です。
正道さんと言えば、1997年のクイーンSを勝ったプロモーションや、2006年のエプソムCと新潟記念を勝ったトップガンジョーなどを管理していたことでお馴染みですね。
もちろん、正一郎君は子供の頃からお父さんの仕事振りを見ていたのですから、この世界に入ったのは当たり前だったのでしょう。
ちなみに、正一郎君は進学校としてよく知られている、私立の成田高校を卒業していて、同級生には、アテネオリンピックのハンマー投げで金メダリストになっていて、今はスポーツ庁の長官をやっている室伏広治さんがいるんですよ。
北海道大学の獣医学部を卒業してから、2002年の4月に競馬学校の厩務員課程に入った正一郎君は、その年の10月から成宮明光さんの厩舎で厩務員をやって、11月からはお父さんの厩舎で調教助手をやっていました。
それから、2009年の2月に2度目の挑戦で調教師の試験に受かると、その年の5月に自分の厩舎を開業していて、オジュウチョウサンを使った2016年の中山グランドジャンプで、初めての重賞勝ちをGIで飾っているんですよ。
その後も、正一郎君の厩舎は何度も大きいレースを勝っていて、今までに、GIの9勝を含めて重賞を22勝もしていますし、2016年には、今までで一番多い22勝を上げて、「4億5681万円」の賞金を稼いでいて、2017年には、17勝を上げて、今までで一番多い「4億6865万円」の賞金を稼いでいましたね。
その後も、2022年までは、オジュウチョウサンなどの活躍で、
2018年→20勝・獲得賞金3億1873万円
2019年→17勝・獲得賞金3億9106万円
2020年→19勝・獲得賞金4億1502万円
2021年→17勝・獲得賞金3億8960万円
2021年→17勝・獲得賞金3億8960万円
2022年→14勝・獲得賞金3億9363万円
と書けば分かる通り、ずっと4億円くらいの賞金を稼いでいました。
ただ、一昨年は、エミューでフラワーCを勝つなど、全部で13勝を上げましたけど、「稼ぎ頭」だったオジュウチョウサンを引退させたこともあって、稼いだ賞金は「2億8553万円」と、2022年までを大きく下回っていたんですよ。
それに、去年も悪い流れが続いていて、全部で13勝を上げましたけど、重賞を勝てなかったこともあって、稼いだ賞金が「3億1951万円」と、やはり2022年までを下回ってしまいましたし、今年は、先週までに10勝を上げていますけど、小倉牝馬Sを勝ったフェアエールング以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「1億5868万円」と、去年の同じ時期(7月28日【日】まで)の「1億8704万円」を下回っています。
もちろん、今の正一郎君は、「早く巻き返したい」と考えているのでしょうね。
こういった中、今週は、1着賞金が3800万円のクイーンSにフェアエールングを登録していますので、私が正一郎君でしたら、この馬を全力で仕上げるのは間違いありません。
主な管理馬:
オジュウチョウサン(2022年中山グランドジャンプなど)
テルツェット(2021年ダービー卿CTなど)
ライオンボス(2019年アイビスSD)
ルミナスウォリアー(2017年函館記念)
今週の主な登録馬:
フェアエールング(クイーンS)
担当者:調教師情報部 元調教師O
和田正一郎君は、2018年の2月に調教師を引退して、今は実家の「和田牧場」(千葉県成田市大栄)で場長をやっている、和田正道さんの長男です。
正道さんと言えば、1997年のクイーンSを勝ったプロモーションや、2006年のエプソムCと新潟記念を勝ったトップガンジョーなどを管理していたことでお馴染みですね。
もちろん、正一郎君は子供の頃からお父さんの仕事振りを見ていたのですから、この世界に入ったのは当たり前だったのでしょう。
ちなみに、正一郎君は進学校としてよく知られている、私立の成田高校を卒業していて、同級生には、アテネオリンピックのハンマー投げで金メダリストになっていて、今はスポーツ庁の長官をやっている室伏広治さんがいるんですよ。
北海道大学の獣医学部を卒業してから、2002年の4月に競馬学校の厩務員課程に入った正一郎君は、その年の10月から成宮明光さんの厩舎で厩務員をやって、11月からはお父さんの厩舎で調教助手をやっていました。
それから、2009年の2月に2度目の挑戦で調教師の試験に受かると、その年の5月に自分の厩舎を開業していて、オジュウチョウサンを使った2016年の中山グランドジャンプで、初めての重賞勝ちをGIで飾っているんですよ。
その後も、正一郎君の厩舎は何度も大きいレースを勝っていて、今までに、GIの9勝を含めて重賞を22勝もしていますし、2016年には、今までで一番多い22勝を上げて、「4億5681万円」の賞金を稼いでいて、2017年には、17勝を上げて、今までで一番多い「4億6865万円」の賞金を稼いでいましたね。
その後も、2022年までは、オジュウチョウサンなどの活躍で、
2018年→20勝・獲得賞金3億1873万円
2019年→17勝・獲得賞金3億9106万円
2020年→19勝・獲得賞金4億1502万円
2021年→17勝・獲得賞金3億8960万円
2021年→17勝・獲得賞金3億8960万円
2022年→14勝・獲得賞金3億9363万円
と書けば分かる通り、ずっと4億円くらいの賞金を稼いでいました。
ただ、一昨年は、エミューでフラワーCを勝つなど、全部で13勝を上げましたけど、「稼ぎ頭」だったオジュウチョウサンを引退させたこともあって、稼いだ賞金は「2億8553万円」と、2022年までを大きく下回っていたんですよ。
それに、去年も悪い流れが続いていて、全部で13勝を上げましたけど、重賞を勝てなかったこともあって、稼いだ賞金が「3億1951万円」と、やはり2022年までを下回ってしまいましたし、今年は、先週までに10勝を上げていますけど、小倉牝馬Sを勝ったフェアエールング以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「1億5868万円」と、去年の同じ時期(7月28日【日】まで)の「1億8704万円」を下回っています。
もちろん、今の正一郎君は、「早く巻き返したい」と考えているのでしょうね。
こういった中、今週は、1着賞金が3800万円のクイーンSにフェアエールングを登録していますので、私が正一郎君でしたら、この馬を全力で仕上げるのは間違いありません。
2025/07/28
筑波大学の馬術部に入っとりましたな
前川恭子調教師(栗東)
主な管理馬:
特になし
今週の主な登録馬:
モズメイメイ(アイビスSD)
アスクオンディープ(STV賞)
ワイワイレジェンド(桶狭間S)
担当者:調教師情報部 元調教師S
1977年に、千葉県印旛郡富里町(現在の富里市)で生まれた前川恭子さんは、実家の周りが牧場だらけっちゅう、馬が身近な環境で育っとって、小学5年生の時に馬術を始めたんですわ。
筑波大学に進学して、もちろん馬術部に入っとった前川さんは、その頃、部費を稼ぐために美浦トレセンの乗馬苑でアルバイトをしとって、就職活動をしとった時にJRAを受けたんやけど、そん時は、競馬のことを全く知らんかったこともあって、落ちてしまったそうやな。
大学を卒業した後の前川さんは、北海道の浦河にある、生産と育成の両方をやっとる「ビクトリーホースランチ」で2年くらい働いてから、2003年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、その後は、崎山博樹厩舎と田所秀孝厩舎と坂口智康厩舎で調教助手をやっとりました。
そうそう、前川さんは、元々、「田場」っちゅう名字やったんやけど、ずっと栗東トレセンで調教助手をやっとる前川和也君と結婚しとるんで、今は名字が前川になっとるし、和也君は、角居勝彦厩舎におった頃で言うたら、2008年のオークスを勝ったトールポピーを担当しとったことがよう知られとって、今、所属しとる友道康夫厩舎では、GIを5勝もしたドウデュースを担当しとったことがよう知られとりますな。
元々、調教師になるつもりで競馬学校に入った前川さんは、崎山厩舎におった頃、2008年の京成杯を勝ったウエスタンダンサーを担当しとって、こうやって、手掛けた馬で重賞を勝てたことが、エエ経験になったんやろうし、その後もずっと調教師になるための勉強を続けて、出産で休んどった時期もあったんやけど、5回目の挑戦やった一昨年の12月に、めでたく調教師の試験に合格しとりますんで、ホンマに大したもんですわ。
試験に受かってからは、矢作芳人厩舎で技術調教師をやって、今年の3月に厩舎を開業した前川さんは、先週までに4勝を上げて、「9224万円」の賞金を稼いどるんやけど、この成績には全く満足しとらんのでしょうな。
何しろ、前川さんと同じく、今年の3月に開業した調教師は他に8人おって、その成績は、
秋山真一郎君:4勝・獲得賞金8560万円
浅利英明君:1勝・獲得賞金3059万円
井上智史君:7勝・獲得賞金1憶0875万円
加藤公太君:6勝・獲得賞金1億0035万円
佐藤悠太君→8勝・獲得賞金1億7202万円
田中勝春君→3勝・獲得賞金1億3049万円
柄崎将寿君→5勝・獲得賞金4818万円
東田明士君→6勝・獲得賞金1億1975万円
っちゅうもんで、前川さんは、勝利数と賞金で、それぞれ5人に負けとりますんで。
もちろん、今の前川さんは、「同期の中で一番になりたい」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のアイビスSDにモズメイメイ、1着賞金が1840万円のSTV賞にアスクオンディープなど、全部で3頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬にも注目しとった方がエエやろうな。
それに、前川さんは、今年の3月に厩舎を開業したばかりっちゅうこともあって、まだ重賞を勝てとらんから、アイビスSDのモズメイメイには、「初めての重賞勝ちをこの馬で」っちゅう思いも込められとるんやろ。
主な管理馬:
特になし
今週の主な登録馬:
モズメイメイ(アイビスSD)
アスクオンディープ(STV賞)
ワイワイレジェンド(桶狭間S)
担当者:調教師情報部 元調教師S
1977年に、千葉県印旛郡富里町(現在の富里市)で生まれた前川恭子さんは、実家の周りが牧場だらけっちゅう、馬が身近な環境で育っとって、小学5年生の時に馬術を始めたんですわ。
筑波大学に進学して、もちろん馬術部に入っとった前川さんは、その頃、部費を稼ぐために美浦トレセンの乗馬苑でアルバイトをしとって、就職活動をしとった時にJRAを受けたんやけど、そん時は、競馬のことを全く知らんかったこともあって、落ちてしまったそうやな。
大学を卒業した後の前川さんは、北海道の浦河にある、生産と育成の両方をやっとる「ビクトリーホースランチ」で2年くらい働いてから、2003年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、その後は、崎山博樹厩舎と田所秀孝厩舎と坂口智康厩舎で調教助手をやっとりました。
そうそう、前川さんは、元々、「田場」っちゅう名字やったんやけど、ずっと栗東トレセンで調教助手をやっとる前川和也君と結婚しとるんで、今は名字が前川になっとるし、和也君は、角居勝彦厩舎におった頃で言うたら、2008年のオークスを勝ったトールポピーを担当しとったことがよう知られとって、今、所属しとる友道康夫厩舎では、GIを5勝もしたドウデュースを担当しとったことがよう知られとりますな。
元々、調教師になるつもりで競馬学校に入った前川さんは、崎山厩舎におった頃、2008年の京成杯を勝ったウエスタンダンサーを担当しとって、こうやって、手掛けた馬で重賞を勝てたことが、エエ経験になったんやろうし、その後もずっと調教師になるための勉強を続けて、出産で休んどった時期もあったんやけど、5回目の挑戦やった一昨年の12月に、めでたく調教師の試験に合格しとりますんで、ホンマに大したもんですわ。
試験に受かってからは、矢作芳人厩舎で技術調教師をやって、今年の3月に厩舎を開業した前川さんは、先週までに4勝を上げて、「9224万円」の賞金を稼いどるんやけど、この成績には全く満足しとらんのでしょうな。
何しろ、前川さんと同じく、今年の3月に開業した調教師は他に8人おって、その成績は、
秋山真一郎君:4勝・獲得賞金8560万円
浅利英明君:1勝・獲得賞金3059万円
井上智史君:7勝・獲得賞金1憶0875万円
加藤公太君:6勝・獲得賞金1億0035万円
佐藤悠太君→8勝・獲得賞金1億7202万円
田中勝春君→3勝・獲得賞金1億3049万円
柄崎将寿君→5勝・獲得賞金4818万円
東田明士君→6勝・獲得賞金1億1975万円
っちゅうもんで、前川さんは、勝利数と賞金で、それぞれ5人に負けとりますんで。
もちろん、今の前川さんは、「同期の中で一番になりたい」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のアイビスSDにモズメイメイ、1着賞金が1840万円のSTV賞にアスクオンディープなど、全部で3頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬にも注目しとった方がエエやろうな。
それに、前川さんは、今年の3月に厩舎を開業したばかりっちゅうこともあって、まだ重賞を勝てとらんから、アイビスSDのモズメイメイには、「初めての重賞勝ちをこの馬で」っちゅう思いも込められとるんやろ。
2025/07/28
お父さんはシリウスシンボリに乗っていましたね
加藤士津八調教師(美浦)
主な管理馬:
クリスマスパレード(2024年紫苑S)
コスモキュランダ(2024年弥生賞)
コラソンビート(2023年京王杯2歳S)
今週の主な登録馬:
コラソンビート(アイビスSD)
クリスマスパレード(クイーンS)
担当者:調教師情報部 元調教師N
加藤士津八(しづや)君は、お父さんが、乗り役として、ホウヨウボーイで1980年の有馬記念を勝って、シリウスシンボリで1985年のダービーを勝つなど、JRAで通算604勝を上げて、2005年に同じ美浦で厩舎を開業している加藤和宏君ですね。
そんな和宏君の長男として育った士津八君は、幼稚園の頃から、「将来は乗り役になりたい」と考えていたそうで、中学校を卒業した2000年に、「第19期生」として競馬学校の騎手課程に入りました。
同期には、現役の乗り役でしたら、石橋脩君と松岡正海君がいて、今は調教師をやっている長谷川浩大君も同期です。
そして、2003年に、アーモンドアイやアパパネなどでお馴染みの国枝栄厩舎から乗り役としてデビューしていて、厩舎では、2007年のNHKマイルCを勝ったピンクカメオや、2007年の有馬記念を勝ったマツリダゴッホなどの調教を付けていましたね。
デビューしてからの士津八君は、最初の3年間で17勝を上げていたんですが、減量がなくなってからはどんどん騎乗数が減ってしまって、2011年に乗り役を引退してからは、和宏君の厩舎で調教助手をやっていました。
士津八君がいた時の加藤和宏厩舎には、2012年のチューリップ賞と2013年の京都牝馬Sと2014年のオールエイジドS(オーストラリアのG1)を勝ったハナズゴールがいて、士津八君は、この馬がオーストラリアに遠征している間の調教を担当していたんですよ。
2017年の12月に、4回目の挑戦で調教師の試験に合格した士津八君は、2019年の3月に自分の厩舎を開業していて、年末までに「6勝・獲得賞金8279万円」という成績を残していました。
それから、一昨年までの4年間は、
2020年→19勝・獲得賞金2億7588万円
2021年→16勝・獲得賞金2億7550万円
2022年→18勝・獲得賞金3億1196万円
2023年→19勝・獲得賞金3億6256万円
という形で順調に実績を積み重ねていましたし、一昨年は、コラソンビートを使った京王杯2歳Sで「初めての重賞勝ち」を飾っていたんですよ。
それに、去年もいい流れが続いていて、コスモキュランダで弥生賞、クリスマスパレードで紫苑Sを勝つなど、開業してから一番多い21勝を上げて、「5億8601万円」という賞金も今までで一番の数字でした。
ただ、今年は、先週までに11勝を上げていますけど、重賞を勝てていないこともあって、稼いだ賞金が「2億1616万円」と、去年の同じ時期(7月28日【日】まで)の「3億7295万円」を大きく下回っていますから、今の士津八君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のアイビスSDにコラソンビート、1着賞金が3800万円のクイーンSにクリスマスパレードを登録してきましたので、どっちもメイチに仕上げてくるでしょうね。
主な管理馬:
クリスマスパレード(2024年紫苑S)
コスモキュランダ(2024年弥生賞)
コラソンビート(2023年京王杯2歳S)
今週の主な登録馬:
コラソンビート(アイビスSD)
クリスマスパレード(クイーンS)
担当者:調教師情報部 元調教師N
加藤士津八(しづや)君は、お父さんが、乗り役として、ホウヨウボーイで1980年の有馬記念を勝って、シリウスシンボリで1985年のダービーを勝つなど、JRAで通算604勝を上げて、2005年に同じ美浦で厩舎を開業している加藤和宏君ですね。
そんな和宏君の長男として育った士津八君は、幼稚園の頃から、「将来は乗り役になりたい」と考えていたそうで、中学校を卒業した2000年に、「第19期生」として競馬学校の騎手課程に入りました。
同期には、現役の乗り役でしたら、石橋脩君と松岡正海君がいて、今は調教師をやっている長谷川浩大君も同期です。
そして、2003年に、アーモンドアイやアパパネなどでお馴染みの国枝栄厩舎から乗り役としてデビューしていて、厩舎では、2007年のNHKマイルCを勝ったピンクカメオや、2007年の有馬記念を勝ったマツリダゴッホなどの調教を付けていましたね。
デビューしてからの士津八君は、最初の3年間で17勝を上げていたんですが、減量がなくなってからはどんどん騎乗数が減ってしまって、2011年に乗り役を引退してからは、和宏君の厩舎で調教助手をやっていました。
士津八君がいた時の加藤和宏厩舎には、2012年のチューリップ賞と2013年の京都牝馬Sと2014年のオールエイジドS(オーストラリアのG1)を勝ったハナズゴールがいて、士津八君は、この馬がオーストラリアに遠征している間の調教を担当していたんですよ。
2017年の12月に、4回目の挑戦で調教師の試験に合格した士津八君は、2019年の3月に自分の厩舎を開業していて、年末までに「6勝・獲得賞金8279万円」という成績を残していました。
それから、一昨年までの4年間は、
2020年→19勝・獲得賞金2億7588万円
2021年→16勝・獲得賞金2億7550万円
2022年→18勝・獲得賞金3億1196万円
2023年→19勝・獲得賞金3億6256万円
という形で順調に実績を積み重ねていましたし、一昨年は、コラソンビートを使った京王杯2歳Sで「初めての重賞勝ち」を飾っていたんですよ。
それに、去年もいい流れが続いていて、コスモキュランダで弥生賞、クリスマスパレードで紫苑Sを勝つなど、開業してから一番多い21勝を上げて、「5億8601万円」という賞金も今までで一番の数字でした。
ただ、今年は、先週までに11勝を上げていますけど、重賞を勝てていないこともあって、稼いだ賞金が「2億1616万円」と、去年の同じ時期(7月28日【日】まで)の「3億7295万円」を大きく下回っていますから、今の士津八君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のアイビスSDにコラソンビート、1着賞金が3800万円のクイーンSにクリスマスパレードを登録してきましたので、どっちもメイチに仕上げてくるでしょうね。