「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2025/06/09
北海道大学の獣医学部を卒業しているんですよ
武井亮調教師(美浦)

主な管理馬:
アーバンシック(2024年菊花賞など)
シュトラウス(2023年東京スポーツ杯2歳S)
リエノテソーロ(2016年全日本2歳優駿など)

今週の主な登録馬:
アーバンシック(宝塚記念)
ナスノカンゲツ(リボン賞)
ゴーゴータカシ(奥尻特別・八雲特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

武井亮君は、山梨県の駿台甲府高校を卒業した後、1年浪人してから、北海道大学の獣医学部に入学していて、大学では馬術部に入っていました。

ちなみに、4年生の時、彼は馬術部で副将をやっていて、その時の主将は、栗東で厩舎を構えている寺島良君だったんですよ。

大学を卒業してから、武井君は、「ノーザンファーム空港」(住所:北海道苫小牧市字美沢114-2)で騎乗従業員をやって、2007年の7月に競馬学校の厩務員課程に入りました。

その後、武井君は、2008年の1月から、1998年のジャパンCを勝ったエルコンドルパサーなどでお馴染みの二ノ宮敬宇(よしたか)厩舎で厩務員をやって、その後は、2016年のチャンピオンズCを勝ったサウンドトゥルーなどでお馴染みの高木登厩舎と、2006年のエプソムCと新潟記念を勝ったトップガンジョーなどでお馴染みの和田正道厩舎で調教助手をやっていたんですよ。

そして、2013年の12月に調教師の試験に受かって、次の年の3月に厩舎を開業しているように、厩務員課程を出てから約6年という短い期間で自分の厩舎を構えているのですから、本当に大したものです。

最初の年に「13勝・獲得賞金1億6827万円」という成績を残していた武井君の厩舎は、その後も、

2015年→20勝・獲得賞金2億2875万円
2016年→20勝・獲得賞金2億8173万円
2017年→21勝・獲得賞金3億2646万円

という形で順調に勝ち星と賞金を積み重ねていて、2018年には、22勝を上げて、「4億1224万円」の賞金を稼いでいましたし、2019年には、28勝を上げて、「3億8206万円」の賞金を稼いでいました。

その後の2年間は、

2020年→18勝・獲得賞金2億7819万円
2021年→14勝・獲得賞金2億4768万円

と書けば分かる通り、勝ち星と賞金のどっちも右肩下がりになってしまいましたけど、2022年は、「23勝・獲得賞金3億9582万円」という成績で、2021年を大きく上回って、巻き返しに成功していたんですよ。

それに、一昨年もいい流れが続いていて、シュトラウスを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めてJRAの重賞を勝つなど、2022年を上回る、「32勝・獲得賞金6億1282万円」という成績を残していましたし、去年は、アーバンシックを使った菊花賞で初めてのGI勝ちを飾るなど、28勝を上げていて、稼いだ賞金が「7億4401万円」と、今までで一番の数字でした。

ただ、今年は、ジャナドリアで地方交流重賞の雲取賞を勝って、「2400万円」の賞金を稼いでいますけど、JRAでは、先週までに6勝しかできていないこともあって、稼いだ賞金が「2億0442万円」と、まだ去年の3割にも達していませんから、今の武井君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。

こういった中、今週は、1着賞金が3億円の宝塚記念にアーバンシックなど、賞金の高い特別レースに3頭を登録していますので、私が武井君でしたら、どの馬も全力で仕上げるのは間違いありません。

2025/06/09
乗り役時代に重賞を76勝もしとりますな
四位洋文調教師(栗東)

主な管理馬:
トゥードジボン(2024年関屋記念)
カルチャーデイ(2023年ファンタジーS)
ハギノアレグリアス(2023年シリウスSなど)

今週の主な登録馬:
カルチャーデイ(函館スプリントS)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

誰でもよう知っとる通り、四位洋文君は、1991年に古川平厩舎から乗り役としてデビューしとって、競馬学校の同期には、馬に蹴られて大ケガしたことが原因で2016年に調教師を勇退した日吉正和君、調教師をやっとる水野貴広君、古賀慎明厩舎の調教助手をやっとる土谷智紀君、2015年に乗り役を引退した藤田伸二君とかがいますな。

1994年、ゴールデンジャックに乗った報知杯4歳牝馬特別(現在のフィリーズレビュー)で初めて重賞を勝った四位君は、1996年、イシノサンデーに乗った皐月賞で初めてGIを勝つと、この年の秋には、ダンスパートナーに乗ったエリザベス女王杯も勝っとりました。

その後も、アグネスデジタルに乗った2001年の天皇賞・秋、ウオッカに乗った2007年のダービー、ディープスカイに乗った2008年のNHKマイルCとダービー、レッドディザイアに乗った2009年の秋華賞などを勝っとって、他も入れたら、GIの15勝を含めて重賞を76勝もしとりましたな。

2019年の12月、2度目の挑戦で調教師の試験に合格した四位君は、2020年の2月に乗り役を引退するまで、JRA通算1586勝っちゅう実績を残しとります。

それから1年間、藤沢和雄厩舎と千田輝彦厩舎で技術調教師をやって、馬のことはもちろん、厩舎の色々なことを教わっとったんや。

そんで、2021年の3月1日(月)、18馬房で自分の厩舎を開業した四位君は、3月7日(日)、サマービートを使った小倉8Rの4歳上1勝クラスで、調教師としての初勝利を上げとりました。

このレースが管理馬を使い始めて2戦目で、同じ3月1日付けで開業した調教師は、四位君の他に、小林真也君、杉山佳明君、鈴木慎太郎君、田中克典君、茶木太樹君、辻哲英君、辻野泰之君、畑端省吾君の8人がおるんやけど、四位君が同期の中で一番乗りの勝利だったんですわ。

せやけど、2021年の成績は、「10勝・獲得賞金1億7825万円」っちゅうもんで、勝ち星は、15勝やった辻野君と、14勝やった杉山君と田中君に負けてしもうたし、賞金も、「4億1143万円」やった辻野君と、「2億4429万円」やった杉山君と、「2億1935万円」やった田中君に負けてしもうたんや。

もちろん、開業2年目やった2022年の四位君は、「同期の中で一番になりたい」と燃えとったんやろうし、実際、2022年は「20勝・獲得賞金3億2641万円」っちゅう成績で、2021年を大きく上回ったんですわ。

そんでもって、一昨年は、ハギノアレグリアスで地方交流重賞の名古屋大賞典を勝っとるし、JRAでは、ハギノアレグリアスでシリウスS、カルチャーデイでファンタジーSを勝つなど、24勝を上げて、稼いだ賞金は「4億5377万円」と、2022年を大きく上回とって、去年は、トゥードジボンで関屋記念、ハギノアレグリアスでシリウスSを勝つなど、21勝を上げて、稼いだ賞金は「4億8895万円」と、一昨年を上回っとりました。

それに、今年もエエ流れが続いとって、先週までに15勝を上げて、稼いだ賞金が「2億7415万円」と、去年の同じ時期(安田記念の週まで)の「1億4751万円」を大きく上回っとるんで、今の四位君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の函館スプリントSにカルチャーデイを登録しとるんで、ワシが彼やったら、間違いなくこの馬をメイチに仕上げるやろうな。

2025/06/09
2015年は「調教師リーディング1位」でしたけど…
堀宣行調教師(美浦)

主な管理馬:
タスティエーラ(2023年ダービーなど)
カフェファラオ(2022年フェブラリーSなど)
サトノクラウン(2017年宝塚記念など)
モーリス(2016年天皇賞・秋など)

今週の主な登録馬:
ダノンベルーガ(宝塚記念)
チャックネイト(宝塚記念)
サトノカルナバル(パラダイスS)
ダノンタッチダウン(パラダイスS)
ダノンエアズロック(ジューンS)

担当者:調教師情報部 元調教師N

千葉県市川市出身の堀宣行(のりゆき)君は、日本大学の商学部に通っている時に、実家から近かった中山競馬場で、誘導馬の世話をするアルバイトをしていたんですよ。

大学を出た後は、電気設備の工事などをやっていることで有名な「関電工」(本社所在地:東京都港区芝浦)で、経理の仕事をしていたんですが、1991年に、「関電工」を辞めて競馬学校の厩務員課程に入ったように、中山競馬場でアルバイトをしていた頃から、「馬に関わる仕事をしたい」という気持ちがあったのでしょう。

競馬学校を出てからの堀君は、諏訪富三厩舎で厩務員をやって、二ノ宮敬宇(よしたか)厩舎で調教助手をやって、2003年に自分の厩舎を開業しました。

初めの年は、「6勝・獲得賞金1億2370万円」という成績でしたけど、次の年に、「16勝・獲得賞金2億2801万円」と大きく数字を伸ばすと、2005年からは、ずっと20勝以上をキープしていますし、ビーナスラインを使った2006年の函館スプリントSで初めて重賞を勝った堀君は、キンシャサノキセキを使った2010年の高松宮記念で初めてGIを勝っていて、その後も、ドゥラメンテを使った2015年のダービーと皐月賞を勝つなど、今までにJRAで、「GIの16勝を含めて重賞を78勝」という実績を残しています。

それに海外でも、モーリスやネオリアリズムなどでG1を7勝もしているのですから、本当に大したものです。

2015年は、ドゥラメンテやモーリスなどがよく走りましたから、JRAで「重賞8勝を含む54勝・獲得賞金15億2485万円」という成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっていました。

その後は、

2016年→44勝・獲得賞金13億0934万円(リーディング5位)
2017年→48勝・獲得賞金11億3661万円(同4位)
2018年→49勝・獲得賞金7億4753万円(同5位)
2019年→54勝・獲得賞金9億7056万円(同2位)
2020年→48勝・獲得賞金12億0988万円(同3位)
2021年→35勝・獲得賞金8億2426万円(同14位)
2022年→34勝・獲得賞金11億3958万円(同18位)

と書けば分かる通り、「リーディング1位」を逃し続けていましたし、特に2021年と2022年は、「リーディングのトップ10」にも入れなかったんですけど、一昨年は、タスティエーラでダービーを勝つなど、重賞を4勝、全部で38勝を上げて、稼いだ賞金が「14億1416万円」と、2022年の数字を大きく上回って、調教師リーディングは9位になっています。

ただ、去年は、チャックネイトでアメリカJCCを勝って、シュトルーヴェで日経賞と目黒記念を勝つなど、重賞を7勝もして、全部で48勝を上げましたけど、GIを勝てなかったことなどが響いて、稼いだ賞金は「11億3877万円」と、一昨年を大きく下回ってしまったんですよ。

そして、今年も悪い流れが続いていて、海外で、タスティエーラを使ったクイーンエリザベス2世Cを勝って、1568万香港ドル(約3億円)の賞金を稼いでいますし、JRAでは、サクラトゥジュールで京都金杯を、サトノレーヴで高松宮記念を勝つなど、先週までに17勝を上げていますけど、去年は7勝もしていた重賞を、まだ2勝しかできていないこともあって、稼いだ賞金が「5億1550万円」と、去年の同じ時期(安田記念の週まで)の「6億1012万円」を大きく下回っています。

もちろん、今の堀君は、「いい頃の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょうし、そんな中、今週は、

1着賞金が3億円の宝塚記念
ダノンベルーガ
チャックネイト

1着賞金が2700万円のパラダイスS
サトノカルナバル
ダノンタッチダウン

1着賞金が2400万円のジューンS
ダノンエアズロック

と、メインレースに5頭を登録してきましたので、どれもメイチに仕上げてくるでしょうね。

2025/06/09
馬術でオリンピックを目指しとったんや
池添学調教師(栗東)

主な管理馬:
マッドクール(2024年高松宮記念)
ドゥラエレーデ(2022年ホープフルS)
プラダリア(2022年青葉賞など)
アンドヴァラナウト(2021年ローズS)

今週の主な登録馬:
プラダリア(宝塚記念)
クファシル(函館スプリントS)
ウィープディライト(江の島S)
グランデサラス(花のみちS)

担当者:調教師情報部 元調教師H

誰でもよう知っとる通り、池添学君は、親父さんが、同じ栗東に厩舎を構えとって、一昨年の2月に定年で引退した池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。

学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、騎手になることを諦めたそうですわ。

けど、誘導馬に乗るとか、厩舎で働くとか、「馬に関わる仕事がしたい」と考えとった学君は、将来の選択肢を広げるために、小学校5年生の頃からやっとった馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。

学君がおった頃の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、彼自身、かなり自信を持っとったし、一時は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、そこで世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたんで、真剣に「競馬の道へ進もう」と思ったそうやな。

そんでもって、美浦で厩舎を構えとる、久保田貴士君と高柳瑞樹君も、明治大学の馬術部出身なんですわ。

そうそう、2022年の7月17日(日)に中京競馬場でやっとった、「ジョッキーベイビーズ」の東海地区代表決定戦で優勝しとる池添陽(ひなた)君は、学君の長男で、今年の4月から、競馬学校の騎手課程で馬乗りの技術を教わっとりますな。

大学を卒業してからの学君は、「ノーザンファーム」(住所:北海道勇払郡安平町早来源武275)で3ヶ月くらい働いた後、ガリレオとかオーギュストロダンとかでよう知られとる、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。

日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2013年の12月に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。

でもって、2015年に自分の厩舎を開業した学君は、その年に21勝もして、「2億5071万円」の賞金を稼いどって、それから去年までも、

2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
2019年→33勝・獲得賞金6億0859万円
2020年→33勝・獲得賞金8億5459万円
2021年→33勝・獲得賞金7億8951万円
2022年→40勝・獲得賞金9億2460万円
2023年→32勝・獲得賞金8億2122万円
2024年→32勝・獲得賞金9億4332万円

っちゅう形で、2021年と2023年以外は、ずっと成績が「右肩上がり」やったし、2022年は、ドゥラエレーデを使ったホープフルSで初めてのGI勝ちを飾っとったんですわ。

ただ、今年は、サフィラで阪神牝馬Sを勝っとるんやけど、他の馬があまり活躍しとらんこともあって、先週までに8勝しかできとらんし、稼いだ賞金が「2億1825万円」と、まだ去年の2割ぐらいなんで、今の学君は、「去年までの勢いを取り戻さなアカン」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が3億円の宝塚記念にプラダリア、1着賞金が4100万円の函館スプリントSにクファシルなど、4頭を賞金の高い特別レースに登録しとるんで、ワシが彼やったら、どれも気合いを入れて仕上げますわ。