「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2025/09/08
愛知県名古屋市にある証券会社の会長です
土井肇氏

本業: 大万証券株式会社 取締役会長

今週の主な登録馬:
ヤマニンブークリエ(セントライト記念)
ヤマニンアドホック(ディープインパクトC)
ヤマニンシュラ(新涼特別)
ヤマニンループ(能勢特別)

担当者:馬主情報部 馬主S

土井肇オーナーの本業は、愛知県名古屋市の中区に本社を構え、県内に本店を含めて3店舗を展開している、「大万証券株式会社」の取締役会長です。

1948年に、資本金100万円で創業された同社は、それから現在までに、

1964年→資本金を5000万円に増額
1983年→愛知県岡崎市に岡崎営業所(現岡崎支店)を新設し、資本金を1億円に増額
1989年→資本金を1億5000万円に増額
1999年→愛知県犬山市に犬山支店を新設
2002年→資本金を3億円に増額
2020年→土井不動産株式会社との合併により、資本金を3億7537万円に増額

といった形で長期間に渡り事業を行っておりますので、同社の取締役会長を務めている土井オーナーは、地域の方や市場関係者から厚い信頼を寄せられていることでしょう。

馬主としての土井オーナーは、既にキャリアが50年以上に及んでいる大ベテランでして、これまでに、個人の名義で、

1993年の天皇賞・秋などを制したヤマニンゼファー
2003年の阪神ジュベナイルFなどを制したヤマニンシュクル
2019年のJBCレディスクラシックなどを制したヤマニンアンプリメ

というGI馬の3頭を筆頭に、600頭以上を所有しており、2001年頃まで使用していた「土井商事」の法人名義でも、1994年の阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を制したヤマニンパラダイスを筆頭に、100頭近くを所有しておりました。

1994年のオーナーは、ヤマニンフォックスで中日新聞杯を制するなど、過去最高となる「24勝・獲得賞金4億3045万円」という成績を残しており、2008年には、ヤマニンメルベイユで中山牝馬SとクイーンSを制するなど、15勝を上げ、1994年に次ぐ「4億0155万円」の賞金を獲得しております。

しかし、その後は成績が伸び悩んでおり、2021年までの5年間も、

2017年→13勝・獲得賞金1億6608万円
2018年→9勝・獲得賞金2億0389万円
2019年→9勝・獲得賞金1億7033万円
2020年→7勝・獲得賞金1億2886万円
2021年→9勝・獲得賞金1億4013万円

という物足りない数字に留まっておりましたが、2022年からの3年間は、

2022年→16勝・獲得賞金2億4482万円
2023年→12勝・獲得賞金2億8285万円
2024年→14勝・獲得賞金3億5130万円

という、2021年までを大きく上回る成績を残し、巻き返しに成功しておりました。

そして、今年も好調が続いており、ヤマニンアルリフラで北九州記念、ヤマニンウルスで東海Sを制するなど、先週までに13勝を上げ、獲得賞金が「3億3868万円」と、既に昨年を上回るのは時間の問題となっておりますので、当然、現在の土井オーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えていることでしょう。

そういった中、今週は、1着賞金5400万円(馬主の取り分は8割の4320万円)のセントライト記念にヤマニンブークリエなど、特別レースに4頭を登録しておりますので、土井オーナーが、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、渾身の勝負仕上げを指示している可能性が高いと私は見ております。

2025/09/08
パチンコ機器販売企業のトップが…
東京ホースレーシング

本業: 一口馬主クラブ

今週の主な登録馬:
レッドバンデ(セントライト記念)
ルージュソリテール(ローズS)
レッドヴェロシティ(レインボーS)
レッドバレンティア(汐留特別)

担当者:馬主情報部 馬主M

「東京ホースレーシング」の前身は、1987年のニュージーランドT4歳Sを勝ったユーワジェームスや、2000年の中日スポーツ賞4歳S(現在のファルコンS)を勝ったユーワファルコンなどでお馴染みだった「ユーワライディング」です。

クラブの名称が変更された理由は、少し前まで、パチンコ機器販売大手「フィールズ株式会社」の代表取締役会長兼社長を務めており、JRAの馬主としては、2014年の天皇賞・秋を制したスピルバーグなどでお馴染みの山本英俊オーナーがクラブの権利を取得したからであり、クラブ法人の名称が変更された2007年に、愛馬会法人の名称も「ユーワホースクラブ」から「東京サラブレッドクラブ」となり、現在は「レッド」と「ルージュ」の冠名で募集馬を走らせております。

同クラブに於いて、過去の代表的な存在としては、2009年の秋華賞を制したレッドディザイアや、2013年の札幌2歳Sと阪神ジュベナイルFを制したレッドリヴェールや、2014年の中山大障害を制したレッドキングダムや、2016年と2017年のスプリンターズSを連覇したレッドファルクスといった名前が挙げられるでしょう。

2014年の「東京ホースレーシング」は、レッドスパーダが京王杯SCを、レッドアルヴィスがユニコーンSを、レッドキングダムが中山大障害を制するなど、過去最多となる54勝を上げ、「10億3421万円」の賞金を獲得しており、2019年は、2014年と同じ54勝を上げ、「10億5204万円」という過去最高の賞金を獲得しておりました。

その後の2年間は、

2020年→40勝・獲得賞金8億9869万円
2021年→39勝・獲得賞金7億1459万円

と、成績が完全に右肩下がりとなっておりましたが、2022年は、レッドガランが中山金杯と新潟大賞典を制するなど、「44勝・獲得賞金8億2714万円」という、2021年を上回る成績を残しており、一昨年も、レッドモンレーヴが京王杯SCを制するなど、合計で40勝を上げ、獲得賞金は「9億9149万円」と、2022年を大きく上回り、巻き返しに成功しております。

ただ、昨年は、合計で46勝を上げたものの、七夕賞を制したレッドラディエンス以外の馬があまり活躍できなかったことなどから、獲得賞金が「8億7707万円」と、一昨年を大きく下回ってしまいました。

そして、今年も状況が改善している訳ではなく、先週までに32勝を上げているものの、重賞を勝てていないことなどから、獲得賞金が「5憶5791万円」と、昨年の同時期(9月8日【日】まで)の「6億4372万円」を大きく下回っておりますので、現在は、クラブの関係者全員が、「一昨年までの勢いを取り戻したい」と考えている筈です。

また、「東京ホースレーシング」は、「2025年度募集馬」(現1歳世代)に関して、計48頭のラインナップを発表しておりますが、私が確認したところ、これらの内、既に満口となっているのは20頭であり、残りの28頭は、現在も出資を受け付けております。

よって、現在はクラブの関係者全員が、「過去の募集馬を活躍させて、出資を検討している顧客層に好印象を与え、残りの28頭を少しでも早く満口にしたい」とも考えている筈であり、一般的な注目度の高い特別レースを勝てば、その効果が大きいのは言うまでもありません。

そういった中、今週は、1着賞金5400万円(馬主の取り分は8割の4320万円)のセントライト記念にレッドバンデ、1着賞金が5200万円(同4160万円)のローズSにルージュソリテールなど、賞金の高い特別レースに4頭を登録しておりますので、私が「東京ホースレーシング」の関係者であれば、それぞれを預けている厩舎サイドに対してどういった指示をするのか、敢えてご説明するまでもないことでしょう。

2025/09/08
「新潟馬主協会」の副会長理事を務めております
原禮子(れいこ)氏

本業: 株式会社オメガコンサルタンツ 代表取締役社長

今週の主な登録馬:
セナスタイル(ローズS)
イングランドアイズ(チャレンジC)

担当者:馬主情報部 馬主N

原禮子(れいこ)オーナーは、JR池袋駅から徒歩5分ほどの場所にある「東京信用金庫本店ビル」(東京都豊島区東池袋)の9階に本社を構え、主に人材派遣や建設コンサルタント業などを手掛けている、「株式会社オメガコンサルタンツ」の代表取締役社長を務めております。

同社は、技術者の紹介に関するパイオニア的な存在であり、「清水建設」、「竹中工務店」、「鹿島建設」、「大成建設」、「大林組」といった大手ゼネコンが手掛ける国内の工事だけに留まらず、「ユアテック」、「きんでん」、「住友電設」といった企業が海外に進出した際にも、数多くの優秀な技術者を紹介しておりますので、そのトップである原オーナーは、「誰もが認める優秀な経営者」と言える筈です。

1996年にJRAの個人馬主資格を取得し、1998年から所有馬を走らせている原オーナーは、既に馬主キャリアが20年以上に及ぶベテランであり、現在は「新潟馬主協会」の副会長理事を務めております。

また、原オーナーは、これまでに150頭近くを所有しており、その中の代表的な存在としては、2014年のオークスなど、国内外の重賞を4勝したヌーヴォレコルト、2018年から東京大賞典を4連覇したオメガパフュームといった名前が挙げられるでしょう。

JRAで、原オーナーが過去最高の成績を残したのは2014年であり、この年は、「17勝・獲得賞金4億9464万円」という数字を記録しておりました。

しかし、その後は、先述した通り、オメガパフュームが交流G1の東京大賞典を2018年から4連覇するなど、地方で多くの賞金を獲得しているものの、JRAでは、2021年まで、

2015年→11勝・獲得賞金3億4612万円
2016年→5勝・獲得賞金1億6307万円
2017年→6勝・獲得賞金1億1876万円
2018年→12勝・獲得賞金2億4828万円
2019年→8勝・獲得賞金1億4813万円
2020年→8勝・獲得賞金1億9278万円
2021年→9勝・獲得賞金1億6675万円

と記せば分かる通り、勝利数と賞金のどちらも物足りない数字に留まっております。

そして、一昨年までの2年間は、

2022年→13勝・獲得賞金2億4544万円
2023年→13勝・獲得賞金3億0310万円

という形で巻き返しに成功しておりましたが、昨年は、9勝に留まり、重賞を勝てなかったこともあって、獲得賞金が「2億3412万円」と、過去2年を下回ってしまいました。

更に、今年も状況が改善している訳ではなく、先週までに7勝を上げているものの、小倉記念を制したイングランドアイズ以外の馬があまり活躍できていないことなどから、獲得賞金が「1億3534万円」と、昨年の同時期(9月8日【日】まで)の「1億9448万円」を下回っておりますので、現在の原オーナーは、「早急に巻き返しを図りたい」と考えていることでしょう。

また、原オーナーは、「競走馬セール」に参加する機会が多く、今年は、7月14日(月)と15日(火)に行われた「セレクトセール」に於いて、「カラクレナイの2025」(牡・父ウエストオーバー)の落札に6820万円(税込)を投じております。

当然、現在の原オーナーは、「落札に要した資金の回収ペースを早めたい」という思惑も抱いている筈です。

そういった中、今週は、1着賞金5200万円(馬主の取り分は8割の4160万円)のローズSにセナスタイル、1着賞金4300万円(同3440万円)のチャレンジCにイングランドアイズを登録しておりますので、私が原オーナーであれば、それぞれを預けている安田先生に対し、かなり勝負懸かった指示を出すのは間違いありません。

2025/09/08
2025年3月期の売上高は「1212億4000万円」でした
野田みづき氏

本業: 株式会社オービック 元取締役相談役

今週の主な登録馬:
ミッキージュエリー(ローズS)
ミッキーマドンナ(ローズS)

担当者:馬主情報部 馬主Y

野田みづきオーナーは、テレビCMなどで有名な会計ソフト・「勘定奉行」で広く知られている「株式会社オービックビジネスコンサルタント」(OBC)など、3社のグループ企業を擁する「株式会社オービック」の代表取締役会長・野田順弘(まさひろ)氏の奥様であり、少し前まで、自身も同社の取締役相談役を務めておりました。

1968年、大阪市西区に於いて、野田夫妻が会計機販売会社として設立した同社は、1971年に「東京支店」(現東京本社)を、1973年に「名古屋支店」を、1976年に「福岡支店」を開設するなど、着実に事業拠点を増やし、現在では、東京本社(中央区京橋)と大阪本社(大阪市中央区)の他に、5ヶ所の支店と1ヶ所の営業所を有し、更に3社のグループ企業を有しております。

そして、2000年に東証1部上場を果たした同社は、最近では、主力商品の総合業務ソフトウェア「OBIC7シリーズ」の販売や、「システムの運用支援サービス」が好調なことなどにより、

「2022年3月期」→売上高894億7600万円・経常利益601億7400万円
「2023年3月期」→売上高1001億6700万円・経常利益702億2300万円
「2024年3月期」→売上高1115億9000万円・経営利益811億5100万円
「2025年3月期」→売上高1212億4000万円・経営利益897億7000万円

という直近の数字から分かる通り、順調に業績を伸ばし続けておりますので、二人三脚で同社を大企業に成長させた経営手腕は、誰もが認めるところでしょう。

野田夫妻は、二人ともJRAの馬主資格を有しており(順弘オーナーの馬主名義は株式会社ダノックス)、みづきオーナーは、私が確認したところ、2002年に馬を走らせ始め、現在までに150頭以上を所有しており、その中の代表的な存在としては、

2014年のNHKマイルCや2016年のマイルCSなどを制したミッキーアイル

2015年のオークスと秋華賞などを制したミッキークイーン

2018年の宝塚記念などを制したミッキーロケット

などが挙げられます。

2016年のみづきオーナーは、ミッキーアイルなどの活躍により、「6億2011万円」という、過去最高の賞金を獲得しており、2018年は、ミッキーロケットなどの活躍により、2016年に次ぐ、「6億1658万円」の賞金を獲得しておりました。

しかし、その後の5年間は、

2019年→獲得賞金5億3642万円
2020年→獲得賞金3億1076万円
2021年→獲得賞金2億1156万円
2022年→獲得賞金1億9806万円
2023年→獲得賞金2億3146万円

と記せば分かる通り、数字が伸び悩んでおります。

当然、昨年のみづきオーナーは、巻き返しに燃えていた筈であり、実際、昨年は、ミッキーファイトが地方交流重賞の名古屋大賞典を制し、「3000万円」の賞金を獲得しており、JRAでは、重賞3勝を含む15勝を上げ、獲得賞金が「3億0991万円」と、一昨年を大きく上回っておりました。

そして、今年も好調が続いており、ミッキーファイトが地方交流G1の帝王賞を制し、「8000万円」の賞金を獲得している上、JRAでは、同馬がアンタレスSを制するなど、先週までに14勝を上げ、獲得賞金が「3億0505万円」と、既に昨年を上回るのは時間の問題となっておりますので、現在のみづきオーナーは「この勢いを止めたくない」と考えていることでしょう。

また、みづきオーナーは、毎年欠かさず「セレクトセール」に参加しており、今年の同セールに於いても、計3頭の落札に総額2億5520万円(税込)を投じております。

したがって、現在のみづきオーナーは、「落札資金の回収ペースを早めたい」とも考えている筈です。

そういった中、今週は、1着賞金5200万円(馬主の取り分は8割の4160万円)のローズSにミッキージュエリーとミッキーマドンナを登録してきましたので、私がオーナーであれば、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、かなり勝負懸かった指示を出すでしょう。