注目調教師
2025/07/07
日本獣医畜産大学の卒業生ですね
畠山吉宏調教師(美浦)
主な管理馬:
ウインブライト(2019年香港Cなど)
マイネルホウオウ(2013年NHKマイルC)
シンボリグラン(2005年CBC賞)
マイネルデュプレ(2004年共同通信杯)
今週の主な登録馬:
コスモフリーゲン(七夕賞)
担当者:調教師情報部 元調教師N
畠山吉宏君は、静岡県で生まれたんですが、母方のお祖父さんが、「青森牧場」のオーナーでした。
「青森牧場」と言えば、1964年の「桜花賞」と「オークス」を勝ったカネケヤキや、1971年の「オークス」を勝ったカネヒムロや、1978年の「有馬記念」を勝ったカネミノブなどを生産したことでお馴染みですね。
子供の頃から、何度も「青森牧場」で馬を見ていた畠山君は、お祖父さんに連れられて、よく競馬場に来ていて、カネヒムロが「オークス」を勝った時の口取り写真には、当時、8歳だった畠山君が写っているんですよ。
元々、畠山君は、「青森牧場を継ぎたい」と思っていたそうですが、レースを見ている内に、「調教師になりたい」と考えるようになって、高校を卒業してからは、日本獣医畜産大学(現在の日本獣医生命科学大学)に進みました。
大学に入ってからは、馬術部ではなく、東京競馬場の乗馬センターで馬に乗り始めたそうで、大学を卒業した後に、乗馬センターの先生から受けたアドバイスに従って、「日本装蹄師会」の講習を半年ほど受けていたんですよ。
そして畠山君は、1986年の11月から1998年の2月までは二本柳一馬厩舎で、1998年の3月から1999年の2月までは根本康広厩舎で、それぞれ調教助手をやって、2000年の3月に自分の厩舎を開業しました。
最初の年に、「18勝・獲得賞金2億6385万円」という成績を残していた畠山君は、その後も順調に勝ち星と賞金を積み重ねていて、マイネルデュプレを使った2004年の共同通信杯で初めて重賞を勝つと、その後も、シンボリグランを使った2005年のCBC賞や、マイネルホウオウを使った2013年のNHKマイルCや、ローズプリンスダムを使った2017年のレパードSなど、今までにJRAの重賞を10勝しています。
2018年の畠山厩舎は、ウインブライトを使った中山記念を勝つなど、21勝を上げて、今までで一番多い「4億0115万円」の賞金を稼いでいましたし、2019年は、同じウインブライトで中山金杯と中山記念を勝つなど、JRAで「3億3646万円」の賞金を稼いでいて、更に、この馬でクイーンエリザベス2世Cと香港Cも勝っていて、これを入れると、「約7億7500万円」の賞金を稼いでいたんですよ。
その後、2022年までの3年間は、
2020年→16勝・獲得賞金2億7053万円
2021年→15勝・獲得賞金2億8387万円
2022年→11勝・獲得賞金2億7496万円
という形で数字が伸び悩んでいましたけど、一昨年は、ウイングレイテストでスワンSを勝つなど、17勝を上げて、稼いだ賞金が「3億5382万円」と、前の3年を大きく上回っていました。
ただ、去年は、全部で12勝を上げたんですけど、重賞を勝てなかったこともあって、稼いだ賞金が「2億5766万円」と、一昨年を大きく下回ってしまったんですよ。
それに、今年も悪い流れが続いていて、先週までに5勝しかできていないこともあって、稼いだ賞金が「1億2539万円」と、去年の同じ時期(7月7日【日】まで)の「1億7218万円」を下回っていますから、今の畠山君は、「大きいレースを勝って一気に巻き返したい」と考えているのでしょうね。
そういった中、今週は、1着賞金が4300万円の七夕賞にコスモフリーゲを登録していますので、私が畠山君でしたら、この馬をメイチに仕上げるのは間違いありません。
主な管理馬:
ウインブライト(2019年香港Cなど)
マイネルホウオウ(2013年NHKマイルC)
シンボリグラン(2005年CBC賞)
マイネルデュプレ(2004年共同通信杯)
今週の主な登録馬:
コスモフリーゲン(七夕賞)
担当者:調教師情報部 元調教師N
畠山吉宏君は、静岡県で生まれたんですが、母方のお祖父さんが、「青森牧場」のオーナーでした。
「青森牧場」と言えば、1964年の「桜花賞」と「オークス」を勝ったカネケヤキや、1971年の「オークス」を勝ったカネヒムロや、1978年の「有馬記念」を勝ったカネミノブなどを生産したことでお馴染みですね。
子供の頃から、何度も「青森牧場」で馬を見ていた畠山君は、お祖父さんに連れられて、よく競馬場に来ていて、カネヒムロが「オークス」を勝った時の口取り写真には、当時、8歳だった畠山君が写っているんですよ。
元々、畠山君は、「青森牧場を継ぎたい」と思っていたそうですが、レースを見ている内に、「調教師になりたい」と考えるようになって、高校を卒業してからは、日本獣医畜産大学(現在の日本獣医生命科学大学)に進みました。
大学に入ってからは、馬術部ではなく、東京競馬場の乗馬センターで馬に乗り始めたそうで、大学を卒業した後に、乗馬センターの先生から受けたアドバイスに従って、「日本装蹄師会」の講習を半年ほど受けていたんですよ。
そして畠山君は、1986年の11月から1998年の2月までは二本柳一馬厩舎で、1998年の3月から1999年の2月までは根本康広厩舎で、それぞれ調教助手をやって、2000年の3月に自分の厩舎を開業しました。
最初の年に、「18勝・獲得賞金2億6385万円」という成績を残していた畠山君は、その後も順調に勝ち星と賞金を積み重ねていて、マイネルデュプレを使った2004年の共同通信杯で初めて重賞を勝つと、その後も、シンボリグランを使った2005年のCBC賞や、マイネルホウオウを使った2013年のNHKマイルCや、ローズプリンスダムを使った2017年のレパードSなど、今までにJRAの重賞を10勝しています。
2018年の畠山厩舎は、ウインブライトを使った中山記念を勝つなど、21勝を上げて、今までで一番多い「4億0115万円」の賞金を稼いでいましたし、2019年は、同じウインブライトで中山金杯と中山記念を勝つなど、JRAで「3億3646万円」の賞金を稼いでいて、更に、この馬でクイーンエリザベス2世Cと香港Cも勝っていて、これを入れると、「約7億7500万円」の賞金を稼いでいたんですよ。
その後、2022年までの3年間は、
2020年→16勝・獲得賞金2億7053万円
2021年→15勝・獲得賞金2億8387万円
2022年→11勝・獲得賞金2億7496万円
という形で数字が伸び悩んでいましたけど、一昨年は、ウイングレイテストでスワンSを勝つなど、17勝を上げて、稼いだ賞金が「3億5382万円」と、前の3年を大きく上回っていました。
ただ、去年は、全部で12勝を上げたんですけど、重賞を勝てなかったこともあって、稼いだ賞金が「2億5766万円」と、一昨年を大きく下回ってしまったんですよ。
それに、今年も悪い流れが続いていて、先週までに5勝しかできていないこともあって、稼いだ賞金が「1億2539万円」と、去年の同じ時期(7月7日【日】まで)の「1億7218万円」を下回っていますから、今の畠山君は、「大きいレースを勝って一気に巻き返したい」と考えているのでしょうね。
そういった中、今週は、1着賞金が4300万円の七夕賞にコスモフリーゲを登録していますので、私が畠山君でしたら、この馬をメイチに仕上げるのは間違いありません。
2025/07/07
12回もメルボルンCを勝っている厩舎で働いていたんですよ
新開幸一調教師(美浦)
主な管理馬:
特になし
今週の主な登録馬:
シルトホルン(七夕賞)
担当者:調教師情報部 元調教師M
1966年に神奈川県で生まれた新開幸一君は、高校2年の時にミスターシービーが、3年の時にシンボリルドルフが、それぞれ三冠馬になったのを見て、競馬が大好きになったそうで、大学受験に失敗してしまったことなどがきっかけになって、北海道の牧場で働き始めたんですよ。
それから6年くらい経った頃に、「海外の馬も見てみたい」と思ったことがきっかけでオーストラリアに行って、そこでは、メルボルンCを12回も勝っていたことから、「ザ・カップスキング」と呼ばれていて、2015年に87歳で亡くなったバート・カミングスさんの厩舎で働いていました。
1993年、ビザが切れて日本に帰ってきた新開君は、それからすぐJRA競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から、高橋祥泰厩舎で厩務員をやって、12月から調教師の試験に受かった2010年までは、和田正道厩舎で調教助手をやっていたんですよ。
ちなみに、新開君がいた頃の和田厩舎には、1995年の中山大障害・秋を勝ったフジノスラッガーや、1997年のクイーンSを勝ったプロモーションや、2002年の京王杯SCを勝ったゴッドオブチャンスや、2005年のファルコンSを勝ったカズサラインや、2006年のエプソムCを勝ったトップガンジョーなどがいました。
新開君は、2010年の10月に自分の厩舎を開業していますので、今年が16年目になりますね。
最初の年は、開業が遅かったこともあって、1勝に終わっていましたけど、その後は、
2011年→8勝・獲得賞金1億2759万円
2012年→13勝・獲得賞金2億2281万円
2013年→17勝・獲得賞金2億6585万円
と、毎年のように数字を伸ばしていましたし、2014年は、「17勝・獲得賞金3億3285万円」という今までで一番の成績を残していました。
ただ、その後は、ずっとこの数字を超えられないでいて、特に2020年は、8勝しかできなくて、2012年からずっと続いていた「2ケタ勝利」が途切れてしまったんですよ。
そして、その後は、
2021年→13勝・獲得賞金2億1190万円
2022年→17勝・獲得賞金2億4090万円
という形で巻き返しはしましたけど、相変わらず2014年の数字を超えられていませんし、一昨年は、7月以降に1勝もできなかったこともあって、「8勝・獲得賞金1億8985万円」と、2022年を大きく下回ってしまいましたし、去年もあまり状況が変わっていなくて、「7勝・獲得賞金1億6093万円」と、一昨年を下回ってしまいました。
もちろん、今年を迎えるにあたって、新開君は巻き返しに燃えていたのでしょうし、実際、今年は、先週までに6勝を上げて、稼いだ賞金が「1億0132万円」と、去年の同じ時期(7月7日【日】まで)の「8980万円」を上回っています。
もちろん、今の新開君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。
こういった中、今週は、1着賞金が4300万円の七夕賞にシルトホルンを登録していますので、「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せません。
そうそう、新開君の厩舎は、さっき書いた通り、開業してから今年で開業16年目になりますけど、まだ重賞を勝てていませんから、今回は、「ここで初めての重賞勝ちを」という思いも込められているのでしょう。
主な管理馬:
特になし
今週の主な登録馬:
シルトホルン(七夕賞)
担当者:調教師情報部 元調教師M
1966年に神奈川県で生まれた新開幸一君は、高校2年の時にミスターシービーが、3年の時にシンボリルドルフが、それぞれ三冠馬になったのを見て、競馬が大好きになったそうで、大学受験に失敗してしまったことなどがきっかけになって、北海道の牧場で働き始めたんですよ。
それから6年くらい経った頃に、「海外の馬も見てみたい」と思ったことがきっかけでオーストラリアに行って、そこでは、メルボルンCを12回も勝っていたことから、「ザ・カップスキング」と呼ばれていて、2015年に87歳で亡くなったバート・カミングスさんの厩舎で働いていました。
1993年、ビザが切れて日本に帰ってきた新開君は、それからすぐJRA競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から、高橋祥泰厩舎で厩務員をやって、12月から調教師の試験に受かった2010年までは、和田正道厩舎で調教助手をやっていたんですよ。
ちなみに、新開君がいた頃の和田厩舎には、1995年の中山大障害・秋を勝ったフジノスラッガーや、1997年のクイーンSを勝ったプロモーションや、2002年の京王杯SCを勝ったゴッドオブチャンスや、2005年のファルコンSを勝ったカズサラインや、2006年のエプソムCを勝ったトップガンジョーなどがいました。
新開君は、2010年の10月に自分の厩舎を開業していますので、今年が16年目になりますね。
最初の年は、開業が遅かったこともあって、1勝に終わっていましたけど、その後は、
2011年→8勝・獲得賞金1億2759万円
2012年→13勝・獲得賞金2億2281万円
2013年→17勝・獲得賞金2億6585万円
と、毎年のように数字を伸ばしていましたし、2014年は、「17勝・獲得賞金3億3285万円」という今までで一番の成績を残していました。
ただ、その後は、ずっとこの数字を超えられないでいて、特に2020年は、8勝しかできなくて、2012年からずっと続いていた「2ケタ勝利」が途切れてしまったんですよ。
そして、その後は、
2021年→13勝・獲得賞金2億1190万円
2022年→17勝・獲得賞金2億4090万円
という形で巻き返しはしましたけど、相変わらず2014年の数字を超えられていませんし、一昨年は、7月以降に1勝もできなかったこともあって、「8勝・獲得賞金1億8985万円」と、2022年を大きく下回ってしまいましたし、去年もあまり状況が変わっていなくて、「7勝・獲得賞金1億6093万円」と、一昨年を下回ってしまいました。
もちろん、今年を迎えるにあたって、新開君は巻き返しに燃えていたのでしょうし、実際、今年は、先週までに6勝を上げて、稼いだ賞金が「1億0132万円」と、去年の同じ時期(7月7日【日】まで)の「8980万円」を上回っています。
もちろん、今の新開君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。
こういった中、今週は、1着賞金が4300万円の七夕賞にシルトホルンを登録していますので、「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せません。
そうそう、新開君の厩舎は、さっき書いた通り、開業してから今年で開業16年目になりますけど、まだ重賞を勝てていませんから、今回は、「ここで初めての重賞勝ちを」という思いも込められているのでしょう。
2025/07/07
調教助手としてテーオーケインズを担当しとったんや
藤野健太調教師(栗東)
主な管理馬:
特になし
今週の主な登録馬:
リフレーミング(七夕賞)
クラリティスケール(噴火湾特別)
担当者:調教師情報部 元調教師T
北海道出身の藤野健太君は、2003年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月から昆貢厩舎で厩務員をやって、8月からは調教助手をやっとりました。
藤野君が働いとった頃の昆厩舎には、2008年のダービーとNHKマイルCを勝ったディープスカイ、2009年の高松宮記念とスプリンターズS勝ったローレルゲレイロ、2011年の天皇賞・春を勝ったヒルノダムールとか、走る馬が何頭もおったんで、藤野君にとって、ホンマにエエ経験になったんでしょうな。
2019年の10月からは、同じ北海道の出身で、学年も同じ高柳大輔君の厩舎で調教助手をやっとって、2021年の帝王賞とチャンピオンズCや、2022年のJBCクラシックとかを勝っとったテーオーケインズは、藤野君が担当しとったんですわ。
そんで、藤野君は、2022年の12月に、9回目の挑戦で調教師の試験に受かって、去年の3月に厩舎を開業しとります。
そうそう、2回も障害のリーディング1位になっとって、2014年の中山大障害をレッドキングダムで勝つなど、障害の重賞を9勝、他も入れたら通算で282勝を上げとって、去年の3月5日(火)に乗り役を引退した北沢伸也君は、今、藤野君の厩舎で調教助手をやっとるんですわ。
ちなみに、去年の3月に開業した調教師は、藤野君の他に、小椋研介君、河嶋宏樹君、高橋一哉君、千葉直人君、福永祐一君、森一誠君、矢嶋大樹君の7人がいますな。
開業してからの藤野君は、5月11日(土)の上賀茂Sを16頭立ての14番人気やったレガーメペスカで勝つなど、年末までに8勝を上げとって、稼いだ賞金が「1億4388万円」っちゅう、最初の年としてはまずまずの成績を残しとりました。
そんで、今年は、先週までに6勝を上げて、稼いだ賞金が「1億1133万円」と、もう去年の7割以上になっとるんで、もちろん、今の藤野君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が4300万円の七夕賞にリフレーミング、1着賞金が1550万円の噴火湾特別にクラリティスケールを登録しとるんで、ワシが藤野君やったら、どっちもメイチに仕上げるやろうな。
それに、藤野君は、去年の3月に厩舎を開業したばかりっちゅうこともあって、まだ重賞を勝てとらんから、七夕賞のリフレーミングには、「初めての重賞勝ちをこの馬で」っちゅう思いも込められとるんやろ。
主な管理馬:
特になし
今週の主な登録馬:
リフレーミング(七夕賞)
クラリティスケール(噴火湾特別)
担当者:調教師情報部 元調教師T
北海道出身の藤野健太君は、2003年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月から昆貢厩舎で厩務員をやって、8月からは調教助手をやっとりました。
藤野君が働いとった頃の昆厩舎には、2008年のダービーとNHKマイルCを勝ったディープスカイ、2009年の高松宮記念とスプリンターズS勝ったローレルゲレイロ、2011年の天皇賞・春を勝ったヒルノダムールとか、走る馬が何頭もおったんで、藤野君にとって、ホンマにエエ経験になったんでしょうな。
2019年の10月からは、同じ北海道の出身で、学年も同じ高柳大輔君の厩舎で調教助手をやっとって、2021年の帝王賞とチャンピオンズCや、2022年のJBCクラシックとかを勝っとったテーオーケインズは、藤野君が担当しとったんですわ。
そんで、藤野君は、2022年の12月に、9回目の挑戦で調教師の試験に受かって、去年の3月に厩舎を開業しとります。
そうそう、2回も障害のリーディング1位になっとって、2014年の中山大障害をレッドキングダムで勝つなど、障害の重賞を9勝、他も入れたら通算で282勝を上げとって、去年の3月5日(火)に乗り役を引退した北沢伸也君は、今、藤野君の厩舎で調教助手をやっとるんですわ。
ちなみに、去年の3月に開業した調教師は、藤野君の他に、小椋研介君、河嶋宏樹君、高橋一哉君、千葉直人君、福永祐一君、森一誠君、矢嶋大樹君の7人がいますな。
開業してからの藤野君は、5月11日(土)の上賀茂Sを16頭立ての14番人気やったレガーメペスカで勝つなど、年末までに8勝を上げとって、稼いだ賞金が「1億4388万円」っちゅう、最初の年としてはまずまずの成績を残しとりました。
そんで、今年は、先週までに6勝を上げて、稼いだ賞金が「1億1133万円」と、もう去年の7割以上になっとるんで、もちろん、今の藤野君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が4300万円の七夕賞にリフレーミング、1着賞金が1550万円の噴火湾特別にクラリティスケールを登録しとるんで、ワシが藤野君やったら、どっちもメイチに仕上げるやろうな。
それに、藤野君は、去年の3月に厩舎を開業したばかりっちゅうこともあって、まだ重賞を勝てとらんから、七夕賞のリフレーミングには、「初めての重賞勝ちをこの馬で」っちゅう思いも込められとるんやろ。
2025/07/07
開業1年目にスクリーンヒーローで勝ったレースは…
鹿戸雄一調教師(美浦)
主な管理馬:
エフフォーリア(2021年有馬記念など)
ベストアクター(2020年阪急杯)
スマートオリオン(2015年中京記念など)
スクリーンヒーロー(2008年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
バラジ(七夕賞・巴賞)
ウインシュクラン(巴賞)
セットアップ(巴賞)
エレクトリックブギ(天の川S)
キャルレイ(信夫山特別)
担当者:調教師情報部 元調教師O
鹿戸雄一君は、お父さんが北海道の門別にある生産牧場で働いていて、もちろん、本人にとっても子供の頃から馬が身近な存在でした。
中学校を出た後、鹿戸君は、馬事公苑の長期騎手課程に入って、天皇賞・秋などを勝ったニッポーテイオーでお馴染みだった久保田金造厩舎から、1984年に乗り役としてデビューしていて、同期には、調教師になっている中舘英二君や、調教助手になっている木幡初広君と出津孝一君や、調教師を辞めて、今は競馬学校の教官をやっている坂本勝美君などがいます。
乗り役として、マイネルプラチナムに乗った1998年の札幌3歳S(現在の札幌2歳S)や、ビーマイナカヤマに乗った2000年と2001年のガーネットS(現在のカペラS)など、重賞を4勝、全部で346勝を上げていた鹿戸君は、3度目の挑戦で調教師の試験に受かって、2007年の2月一杯で乗り役を引退しました。
調教師の試験に受かってからの彼は、ゼンノロブロイのイギリス遠征に帯同するなど、乗り役の頃から調教を手伝っていた藤沢和雄厩舎で技術調教師をやって、馬のことはもちろん、厩舎の色々なことも教わった後、増沢末夫厩舎と矢野進厩舎を引き継ぐ形で、2008年の3月に自分の厩舎を開業しています。
開業1年目の鹿戸君は、幸先良く、矢野進厩舎から引き継いだスクリーンヒーローでアルゼンチン共和国杯とジャパンCを勝つなど、全部で15勝を上げて、「6億8738万円」の賞金を稼いでいました。
次の年からは、ずっと20勝以上を続けていて、2016年には、ビッシュを使った紫苑Sを勝つなど、33勝を上げていましたし、賞金も、2017年が「3億8832万円」だった以外は、毎年4億円以上を稼いでいるんですよ。
2021年は、エフフォーリアを使った皐月賞で、開業した年以来のGI勝ちを飾ると、この馬で天皇賞・秋と有馬記念も勝って、他も入れたら、年末までに28勝を上げて、今までで一番多い「11億2690万円」の賞金を稼いでいました。
そして2022年は、ウインカーネリアンで関屋記念を勝つなど、2021年よりも多い33勝を上げましたけど、GIを勝てなかったことが響いて、稼いだ賞金は「6億5282万円」と、前の年の6割くらいでしたから、一昨年の鹿戸君は、巻き返しに燃えていたのでしょうし、実際、一昨年は、ウインカーネリアンで東京新聞杯、セットアップで札幌2歳Sを勝つなど、全部で33勝を上げて、稼いだ賞金が「7億1182万円」と、2022年を大きく上回っています。
それに、去年もいい流れが続いていて、今までで一番多い40勝を上げていますし、稼いだ賞金が、「8億0924万円」と、一昨年を大きく上回っていたんですよ。
ただ、今年は、先週までに15勝を上げていますけど、ダービー卿CTを勝ったトロヴァトーレ以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「3億4459万円」と、去年の同じ時期(7月7日【日】まで)の「4億1444万円」を下回っていますから、今の鹿戸君は、「去年までの勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。
そういった中、今週は、1着賞金が4300万円の七夕賞にバラジ(巴賞にも登録)、1着賞金が2400万円の巴賞にウインシュクランとセットアップなど、賞金の高い特別レースに5頭を登録してきましたので、「どれも勝負懸かり」と私は見ています。
主な管理馬:
エフフォーリア(2021年有馬記念など)
ベストアクター(2020年阪急杯)
スマートオリオン(2015年中京記念など)
スクリーンヒーロー(2008年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
バラジ(七夕賞・巴賞)
ウインシュクラン(巴賞)
セットアップ(巴賞)
エレクトリックブギ(天の川S)
キャルレイ(信夫山特別)
担当者:調教師情報部 元調教師O
鹿戸雄一君は、お父さんが北海道の門別にある生産牧場で働いていて、もちろん、本人にとっても子供の頃から馬が身近な存在でした。
中学校を出た後、鹿戸君は、馬事公苑の長期騎手課程に入って、天皇賞・秋などを勝ったニッポーテイオーでお馴染みだった久保田金造厩舎から、1984年に乗り役としてデビューしていて、同期には、調教師になっている中舘英二君や、調教助手になっている木幡初広君と出津孝一君や、調教師を辞めて、今は競馬学校の教官をやっている坂本勝美君などがいます。
乗り役として、マイネルプラチナムに乗った1998年の札幌3歳S(現在の札幌2歳S)や、ビーマイナカヤマに乗った2000年と2001年のガーネットS(現在のカペラS)など、重賞を4勝、全部で346勝を上げていた鹿戸君は、3度目の挑戦で調教師の試験に受かって、2007年の2月一杯で乗り役を引退しました。
調教師の試験に受かってからの彼は、ゼンノロブロイのイギリス遠征に帯同するなど、乗り役の頃から調教を手伝っていた藤沢和雄厩舎で技術調教師をやって、馬のことはもちろん、厩舎の色々なことも教わった後、増沢末夫厩舎と矢野進厩舎を引き継ぐ形で、2008年の3月に自分の厩舎を開業しています。
開業1年目の鹿戸君は、幸先良く、矢野進厩舎から引き継いだスクリーンヒーローでアルゼンチン共和国杯とジャパンCを勝つなど、全部で15勝を上げて、「6億8738万円」の賞金を稼いでいました。
次の年からは、ずっと20勝以上を続けていて、2016年には、ビッシュを使った紫苑Sを勝つなど、33勝を上げていましたし、賞金も、2017年が「3億8832万円」だった以外は、毎年4億円以上を稼いでいるんですよ。
2021年は、エフフォーリアを使った皐月賞で、開業した年以来のGI勝ちを飾ると、この馬で天皇賞・秋と有馬記念も勝って、他も入れたら、年末までに28勝を上げて、今までで一番多い「11億2690万円」の賞金を稼いでいました。
そして2022年は、ウインカーネリアンで関屋記念を勝つなど、2021年よりも多い33勝を上げましたけど、GIを勝てなかったことが響いて、稼いだ賞金は「6億5282万円」と、前の年の6割くらいでしたから、一昨年の鹿戸君は、巻き返しに燃えていたのでしょうし、実際、一昨年は、ウインカーネリアンで東京新聞杯、セットアップで札幌2歳Sを勝つなど、全部で33勝を上げて、稼いだ賞金が「7億1182万円」と、2022年を大きく上回っています。
それに、去年もいい流れが続いていて、今までで一番多い40勝を上げていますし、稼いだ賞金が、「8億0924万円」と、一昨年を大きく上回っていたんですよ。
ただ、今年は、先週までに15勝を上げていますけど、ダービー卿CTを勝ったトロヴァトーレ以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「3億4459万円」と、去年の同じ時期(7月7日【日】まで)の「4億1444万円」を下回っていますから、今の鹿戸君は、「去年までの勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。
そういった中、今週は、1着賞金が4300万円の七夕賞にバラジ(巴賞にも登録)、1着賞金が2400万円の巴賞にウインシュクランとセットアップなど、賞金の高い特別レースに5頭を登録してきましたので、「どれも勝負懸かり」と私は見ています。