注目調教師
2025/04/07
ダンスインザダークの菊花賞を見たことがきっかけで…
杉山晴紀調教師(栗東)
主な管理馬:
ルガル(2024年スプリンターズSなど)
ジャスティンパレス(2023年天皇賞・春など)
デアリングタクト(2020年オークスなど)
ケイティブレイブ(2018年JBCクラシックなど)
今週の主な登録馬:
エリカエクスプレス(桜花賞)
トワイライトシティ(桜花賞)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
1981年に神奈川県で生まれた杉山晴紀君は、家族や親戚に関係者がおった訳やなくて、親父さんがサラリーマンっちゅう普通の家庭で育ったそうや。
彼が中学生の頃は、JRAの売上げが4兆円を超えとった時代で、競馬に興味がある同級生が何人もおったから、杉山君もレースを見るようになったそうやな。
中学3年生の時、ダンスインザダークが勝った1996年の菊花賞を見て、「競馬の世界で働きたい」って思うようになった杉山君は、最初、乗り役を目指しとったんやけど、それには体が重過ぎたんで、結局、中学校の終わり頃から調教助手を目指すようになって、実際、そのことを中学校の卒業アルバムに書いとったそうですわ。
でもって彼は、中学校を卒業したら、そのまま牧場で働いて、競馬学校に行くつもりやったけど、親から「高校だけは出ておきなさい」と言われたんで、地元の公立高校に通いながら、毎日、乗馬クラブで練習しとったそうやな。
高校を卒業してから、すぐに「小松温泉牧場」(石川県小松市・現在の小松トレーニングセンター)で研修生として働き始めた杉山君は、競馬学校の厩務員課程に受かった2004年までの4年間をここで過ごしたんですわ。
その頃は、2000年の武蔵野Sなどを勝ったサンフォードシチーや、2002年の産経大阪杯など重賞を3勝したサンライズペガサスとかが調整に来とって、彼も乗っとったそうやな。
で、2004年の7月から武宏平厩舎で厩務員をやって、8月から調教助手をやって、2014年の2月に武さんが定年で引退してからは、高橋康之厩舎におったんや。
武厩舎でスリーロールスを担当しとった杉山君は、この馬が2009年の菊花賞を勝ったことがきっかけで、「調教師になりたい」と本気で思うようになって、それからは、調教師になるため、厩舎の仕事をしながら猛勉強して、5回目の挑戦やった2015年の12月に、めでたく試験に受かったんですわ。
この後、杉山君は、厩舎の開業が2年待ちになる予定やったけど、馬に蹴られて大ケガをしてしもうた日吉正和君が勇退することになったんで、日吉厩舎の馬とスタッフを丸々引き継ぐ形で、2016年の10月21日(金)に自分の厩舎を開業しとります。
結局、2016年は開業が遅かったんで、年末までが「3勝・獲得賞金5462万円」っちゅう成績やったけど、2017年は、「18勝・獲得賞金2億7649万円」と一気に数字を伸ばしとりました。
それから、一昨年までの7年間は、
2017年→18勝・獲得賞金2億7649万円
2018年→19勝・獲得賞金4億8159万円
2019年→30勝・獲得賞金5億7709万円
2020年→42勝・獲得賞金11億4271万円
2021年→37勝・獲得賞金8億0939万円
2022年→47勝・獲得賞金11億7224万円
2023年→55勝・獲得賞金15億6006万円
っちゅう形で、2021年以外は順調に勝ち星と賞金を積み重ねとったし、特に一昨年は、「調教師リーディング1位」になっとって、稼いだ賞金も今までで一番の数字だったんや。
ただ、去年は、53勝を上げたんやけど、調教師リーディングでは、55勝を上げて1位やった矢作芳人厩舎に2勝の差を付けられた3位やったし、根岸Sと武蔵野Sを勝ったエンペラーワケアと、シルクロードSとスプリンターズSを勝ったルガル以外の馬がそれほど活躍しとらんこともあって、稼いだ賞金が「14億3402万円」と、一昨年を下回っとったんですわ。
もちろん、今年を迎えるにあたって、杉山君は巻き返しに燃えとったんやろうし、実際、今年は、エリカエクスプレスでフェアリーSを、サトノシャイニングできさらぎ賞を勝つなど、先週までに18勝を上げて、「調教師リーディング1位」になっとるし、稼いだ賞金が「3億2330万円」と、去年の3月までの「2億6703万円」を大きく上回っとるんで、今の杉山君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
こういった中、今週は、1着賞金が1億4000万円の桜花賞にエリカエクスプレスとトワイライトシティを登録してきましたんで、どっちも気合いを入れて仕上げてくるやろうな。
主な管理馬:
ルガル(2024年スプリンターズSなど)
ジャスティンパレス(2023年天皇賞・春など)
デアリングタクト(2020年オークスなど)
ケイティブレイブ(2018年JBCクラシックなど)
今週の主な登録馬:
エリカエクスプレス(桜花賞)
トワイライトシティ(桜花賞)
担当者:調教師情報部 元調教師Y
1981年に神奈川県で生まれた杉山晴紀君は、家族や親戚に関係者がおった訳やなくて、親父さんがサラリーマンっちゅう普通の家庭で育ったそうや。
彼が中学生の頃は、JRAの売上げが4兆円を超えとった時代で、競馬に興味がある同級生が何人もおったから、杉山君もレースを見るようになったそうやな。
中学3年生の時、ダンスインザダークが勝った1996年の菊花賞を見て、「競馬の世界で働きたい」って思うようになった杉山君は、最初、乗り役を目指しとったんやけど、それには体が重過ぎたんで、結局、中学校の終わり頃から調教助手を目指すようになって、実際、そのことを中学校の卒業アルバムに書いとったそうですわ。
でもって彼は、中学校を卒業したら、そのまま牧場で働いて、競馬学校に行くつもりやったけど、親から「高校だけは出ておきなさい」と言われたんで、地元の公立高校に通いながら、毎日、乗馬クラブで練習しとったそうやな。
高校を卒業してから、すぐに「小松温泉牧場」(石川県小松市・現在の小松トレーニングセンター)で研修生として働き始めた杉山君は、競馬学校の厩務員課程に受かった2004年までの4年間をここで過ごしたんですわ。
その頃は、2000年の武蔵野Sなどを勝ったサンフォードシチーや、2002年の産経大阪杯など重賞を3勝したサンライズペガサスとかが調整に来とって、彼も乗っとったそうやな。
で、2004年の7月から武宏平厩舎で厩務員をやって、8月から調教助手をやって、2014年の2月に武さんが定年で引退してからは、高橋康之厩舎におったんや。
武厩舎でスリーロールスを担当しとった杉山君は、この馬が2009年の菊花賞を勝ったことがきっかけで、「調教師になりたい」と本気で思うようになって、それからは、調教師になるため、厩舎の仕事をしながら猛勉強して、5回目の挑戦やった2015年の12月に、めでたく試験に受かったんですわ。
この後、杉山君は、厩舎の開業が2年待ちになる予定やったけど、馬に蹴られて大ケガをしてしもうた日吉正和君が勇退することになったんで、日吉厩舎の馬とスタッフを丸々引き継ぐ形で、2016年の10月21日(金)に自分の厩舎を開業しとります。
結局、2016年は開業が遅かったんで、年末までが「3勝・獲得賞金5462万円」っちゅう成績やったけど、2017年は、「18勝・獲得賞金2億7649万円」と一気に数字を伸ばしとりました。
それから、一昨年までの7年間は、
2017年→18勝・獲得賞金2億7649万円
2018年→19勝・獲得賞金4億8159万円
2019年→30勝・獲得賞金5億7709万円
2020年→42勝・獲得賞金11億4271万円
2021年→37勝・獲得賞金8億0939万円
2022年→47勝・獲得賞金11億7224万円
2023年→55勝・獲得賞金15億6006万円
っちゅう形で、2021年以外は順調に勝ち星と賞金を積み重ねとったし、特に一昨年は、「調教師リーディング1位」になっとって、稼いだ賞金も今までで一番の数字だったんや。
ただ、去年は、53勝を上げたんやけど、調教師リーディングでは、55勝を上げて1位やった矢作芳人厩舎に2勝の差を付けられた3位やったし、根岸Sと武蔵野Sを勝ったエンペラーワケアと、シルクロードSとスプリンターズSを勝ったルガル以外の馬がそれほど活躍しとらんこともあって、稼いだ賞金が「14億3402万円」と、一昨年を下回っとったんですわ。
もちろん、今年を迎えるにあたって、杉山君は巻き返しに燃えとったんやろうし、実際、今年は、エリカエクスプレスでフェアリーSを、サトノシャイニングできさらぎ賞を勝つなど、先週までに18勝を上げて、「調教師リーディング1位」になっとるし、稼いだ賞金が「3億2330万円」と、去年の3月までの「2億6703万円」を大きく上回っとるんで、今の杉山君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
こういった中、今週は、1着賞金が1億4000万円の桜花賞にエリカエクスプレスとトワイライトシティを登録してきましたんで、どっちも気合いを入れて仕上げてくるやろうな。
2025/04/07
大阪府立大学を卒業しとりますな
友道康夫調教師(栗東)
主な管理馬:
ドウデュース(2022年ダービーなど)
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
アドマイヤズーム(ニュージーランドT)
ダンテスヴュー(福島民報杯)
ロードフォアエース(春雷S)
アドマイヤテラ(大阪-ハンブルクC)
メリオーレム(京橋S)
担当者:調教師情報部 元調教師H
兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一厩舎で厩務員と調教助手をやって、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英厩舎で調教助手をやっとりました。
ちなみに、友道君がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィークやアグネスデジタルとかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見国一厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田国英厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートなどを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝って、その後も、マカヒキを使った2016年のダービーや、ワグネリアンを使った2018年のダービーなど、今までにJRAのGIを22回も勝っとるし、他も入れたら重賞を72勝もしとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの9年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
2021年→48勝・獲得賞金14億2059万円
2022年→40勝・獲得賞金15億9590万円
2023年→41勝・獲得賞金18億2003万円
2024年→53勝・獲得賞金22億9614万円
と書けば分かる通りで、毎年10億円以上の賞金を稼いどったし、特に去年は、勝利数と稼いだ賞金のどっちも、今までで一番の数字やったんですわ。
それに、今年もエエ流れが続いとって、ヨーホーレイクで京都記念を勝つなど、先週までに10勝を上げとって、稼いだ賞金が「3億1256万円」と、去年の3月までの「2億7842万円」を上回っとるんで、今の友道君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そうそう、友道君の厩舎は、JRAで17億5347万円の賞金を稼いどったドウデュースを、去年のジャパンCを最後に引退させとるんで、今の友道君は、「その分を他の馬で稼ぎたい」とも考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が5400万円のニュージーランドTにアドマイヤズーム、1着賞金が2800万円の福島民報杯にダンテスヴュー、2700万円の春雷Sにロードフォアエースとか、特別レースに5頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、どれもキッチリ仕上げますわ。
主な管理馬:
ドウデュース(2022年ダービーなど)
ワールドプレミア(2021年天皇賞・春など)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンCなど)
今週の主な登録馬:
アドマイヤズーム(ニュージーランドT)
ダンテスヴュー(福島民報杯)
ロードフォアエース(春雷S)
アドマイヤテラ(大阪-ハンブルクC)
メリオーレム(京橋S)
担当者:調教師情報部 元調教師H
兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一厩舎で厩務員と調教助手をやって、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英厩舎で調教助手をやっとりました。
ちなみに、友道君がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィークやアグネスデジタルとかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見国一厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田国英厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートなどを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝って、その後も、マカヒキを使った2016年のダービーや、ワグネリアンを使った2018年のダービーなど、今までにJRAのGIを22回も勝っとるし、他も入れたら重賞を72勝もしとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの9年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
2021年→48勝・獲得賞金14億2059万円
2022年→40勝・獲得賞金15億9590万円
2023年→41勝・獲得賞金18億2003万円
2024年→53勝・獲得賞金22億9614万円
と書けば分かる通りで、毎年10億円以上の賞金を稼いどったし、特に去年は、勝利数と稼いだ賞金のどっちも、今までで一番の数字やったんですわ。
それに、今年もエエ流れが続いとって、ヨーホーレイクで京都記念を勝つなど、先週までに10勝を上げとって、稼いだ賞金が「3億1256万円」と、去年の3月までの「2億7842万円」を上回っとるんで、今の友道君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そうそう、友道君の厩舎は、JRAで17億5347万円の賞金を稼いどったドウデュースを、去年のジャパンCを最後に引退させとるんで、今の友道君は、「その分を他の馬で稼ぎたい」とも考えとるんやろうな。
そんな中、今週は、1着賞金が5400万円のニュージーランドTにアドマイヤズーム、1着賞金が2800万円の福島民報杯にダンテスヴュー、2700万円の春雷Sにロードフォアエースとか、特別レースに5頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、どれもキッチリ仕上げますわ。
2025/04/07
開業した年にオースミムーンで…
松下武士調教師(栗東)
主な管理馬:
ショウナンバルディ(2021年中日新聞杯)
ジョーカナチャン(2020年アイビスSD)
レシステンシア(2019年阪神ジュベナイルFなど)
カラクレナイ(2017年フィリーズレビュー)
今週の主な登録馬:
ショウナンザナドゥ(桜花賞)
ビップデイジー(桜花賞)
担当者:調教師情報部 元調教師S
大阪出身の松下武士君は、中学生の時から、実家の近くにあった乗馬クラブに通っとって、高校生になった頃には、「競馬の世界で働きたい」と考えとったそうや。
そんで、高校を出てからは牧場で働いて、2003年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から安田伊佐夫厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、2008年のジャパンCダートで2着やったメイショウトウコンなどを担当しとりました。
その後は、武田博厩舎と清水久詞厩舎で調教助手をやって、5回目の挑戦やった2013年の12月に、32歳の若さで調教師の試験に受かっとります。
2015年の3月に厩舎を開業するまでの間、松下君は、矢作芳人厩舎で技術調教師をやって、矢作君と一緒に、「キーンランド・セプテンバーセール」に行って馬の見方を教わったり、実際に厩舎をどうやって回したらエエんかなどを教わっとったんですわ。
ちなみに矢作君は、松下君の調教師試験に向けて、面接の練習を手伝っとったそうで、松下君はそのことを今でも感謝しとるし、「矢作先生を目標に頑張りたい」と話しとりましたな。
2015年の松下君は、小野幸治厩舎から引き継いだオースミムーンで6月の東京ジャンプSを勝って、早くも「初めての重賞勝ち」を飾っとったし、9月にもこの馬で阪神ジャンプSを勝つなど、全体で「14勝・獲得賞金2億4965万円」っちゅう数字を残しとって、2016年は、「27勝・獲得賞金3億7711万円」と、一気に数字を伸ばしとったんですわ。
それに、2021年までの5年間も、
2017年→16勝・獲得賞金3億6178万円
2018年→22勝・獲得賞金3億7402万円
2019年→20勝・獲得賞金5億0551万円
2020年→22勝・獲得賞金4億8365万円
2021年→21勝・獲得賞金5億8492万円
っちゅう安定した成績を残しとって、特に2019年は、レシステンシアを使った阪神ジュベナイルFで初めてのGI勝ちを飾っとったし、2021年は、阪急杯とセントウルSを勝ったレシステンシアや、中日新聞杯を勝ったショウナンバルディなどの活躍で、開業してから一番の賞金を稼いどりました。
ただ、去年までの3年間は、
2022年→19勝・獲得賞金4億1209万円
2023年→25勝・獲得賞金3億5793万円
2024年→23勝・獲得賞金4億0804万円
っちゅう形で数字が伸び悩んどったから、今年を迎えるにあたって、松下君は巻き返しに燃えとったんやろうな。
実際、今年は、ショウナンザナドゥでフィリーズレビューを勝つなど、先週までに4勝を上げて、稼いだ賞金が「1億3344万円」と、去年の3月までの「7368万円」を大きく上回っとるんですわ。
もちろん、今の松下君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億4000万円の桜花賞にショウナンザナドゥとビップデイジーを登録してきましたんで、「どっちも勝負懸かり」とワシは見とります。
主な管理馬:
ショウナンバルディ(2021年中日新聞杯)
ジョーカナチャン(2020年アイビスSD)
レシステンシア(2019年阪神ジュベナイルFなど)
カラクレナイ(2017年フィリーズレビュー)
今週の主な登録馬:
ショウナンザナドゥ(桜花賞)
ビップデイジー(桜花賞)
担当者:調教師情報部 元調教師S
大阪出身の松下武士君は、中学生の時から、実家の近くにあった乗馬クラブに通っとって、高校生になった頃には、「競馬の世界で働きたい」と考えとったそうや。
そんで、高校を出てからは牧場で働いて、2003年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から安田伊佐夫厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、2008年のジャパンCダートで2着やったメイショウトウコンなどを担当しとりました。
その後は、武田博厩舎と清水久詞厩舎で調教助手をやって、5回目の挑戦やった2013年の12月に、32歳の若さで調教師の試験に受かっとります。
2015年の3月に厩舎を開業するまでの間、松下君は、矢作芳人厩舎で技術調教師をやって、矢作君と一緒に、「キーンランド・セプテンバーセール」に行って馬の見方を教わったり、実際に厩舎をどうやって回したらエエんかなどを教わっとったんですわ。
ちなみに矢作君は、松下君の調教師試験に向けて、面接の練習を手伝っとったそうで、松下君はそのことを今でも感謝しとるし、「矢作先生を目標に頑張りたい」と話しとりましたな。
2015年の松下君は、小野幸治厩舎から引き継いだオースミムーンで6月の東京ジャンプSを勝って、早くも「初めての重賞勝ち」を飾っとったし、9月にもこの馬で阪神ジャンプSを勝つなど、全体で「14勝・獲得賞金2億4965万円」っちゅう数字を残しとって、2016年は、「27勝・獲得賞金3億7711万円」と、一気に数字を伸ばしとったんですわ。
それに、2021年までの5年間も、
2017年→16勝・獲得賞金3億6178万円
2018年→22勝・獲得賞金3億7402万円
2019年→20勝・獲得賞金5億0551万円
2020年→22勝・獲得賞金4億8365万円
2021年→21勝・獲得賞金5億8492万円
っちゅう安定した成績を残しとって、特に2019年は、レシステンシアを使った阪神ジュベナイルFで初めてのGI勝ちを飾っとったし、2021年は、阪急杯とセントウルSを勝ったレシステンシアや、中日新聞杯を勝ったショウナンバルディなどの活躍で、開業してから一番の賞金を稼いどりました。
ただ、去年までの3年間は、
2022年→19勝・獲得賞金4億1209万円
2023年→25勝・獲得賞金3億5793万円
2024年→23勝・獲得賞金4億0804万円
っちゅう形で数字が伸び悩んどったから、今年を迎えるにあたって、松下君は巻き返しに燃えとったんやろうな。
実際、今年は、ショウナンザナドゥでフィリーズレビューを勝つなど、先週までに4勝を上げて、稼いだ賞金が「1億3344万円」と、去年の3月までの「7368万円」を大きく上回っとるんですわ。
もちろん、今の松下君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億4000万円の桜花賞にショウナンザナドゥとビップデイジーを登録してきましたんで、「どっちも勝負懸かり」とワシは見とります。
2025/04/07
柴田善臣君や須貝尚介君などが競馬学校の同期ですね
岩戸孝樹調教師(美浦)
主な管理馬:
エコロデュエル(2023年京都ジャンプS)
ラヴアンドポップ(2020年東京ジャンプSなど)
ゲットフルマークス(2008年京王杯2歳S)
フサイチアソート(2007年東京スポーツ杯2歳S)
今週の主な登録馬:
ストレイトトーカー(ニュージーランドT)
サウザンサニー(春雷S)
エコロレイズ(鹿野山特別)
担当者:調教師情報部 元調教師M
岩戸孝樹君は、1982年に、「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入りました。
同期には、まだ現役で乗り役をやっている柴田善臣君や、調教師になっている須貝尚介君や石橋守君や武藤善則君などがいますね。
1985年に、山崎彰義厩舎から乗り役としてデビューした岩戸君は、2000年の2月に調教師の試験に受かって、次の月に引退するまで、全部で83勝を上げていました。
そして、定年になった山崎さんの厩舎を引き継ぐ形で、2002年の3月に自分の厩舎を開業しています。
ちなみに、「競馬学校騎手課程・第1期生」の中で、初めて調教師になったのが岩戸君ですね。
開業した2002年は、レースに使った数が少なかったので、「7勝・獲得賞金9427万円」という成績でしたけど、その後は、
2003年→14勝・獲得賞金1億5052万円
2004年→14勝・獲得賞金2億2383万円
2005年→15勝・獲得賞金2億4939万円
2006年→13勝・獲得賞金2億4429万円
2007年→20勝・獲得賞金2億9571万円
という形で順調に実績を積み重ねていて、2007年には、フサイチアソートを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めての重賞勝ちを飾っていましたし、次の2008年は、ゲットフルマークスを使った京王杯2歳Sを勝つなど、「20勝・獲得賞金3億1818万円」という、まずまずの成績を残していました。
それからは伸び悩んでしまい、2009年から2020年までは、賞金がずっと3億円に届かなかったんですが、2021年は、木村哲也厩舎から一時的に転厩してきていたジオグリフとファインルージュが重賞を勝ったこともあって、「34勝・獲得賞金6億6496万円」という、今までで一番いい成績を残しています。
2022年は、ジオグリフとファインルージュなどが木村哲也厩舎に戻ってしまったこともあって、「15勝・獲得賞金2億2476万円」と、2021年を大きく下回ってしまいましたけど、一昨年は、エコロデュエルで京都ジャンプSを勝つなど、17勝を上げて、稼いだ賞金が「3億7156万円」と、2021年の次にいい数字だったんですよ。
ただ、去年は、年末までに9勝しかできなかったこともあって、稼いだ賞金が「2億5085万円」と、一昨年を大きく下回ってしまいましたし、今年も悪い流れが続いていて、先週までに6勝を上げていますけど、特別レースを勝てていないこともあって、稼いだ賞金が「7102万円」と、去年の3月までの「6976万円」とあまり変わらない数字になっています。
そんな中、今週は、1着賞金が5400万円のニュージーランドTにストレイトトーカー、1着賞金が2700万円の春雷Sにサウザンサニーなど、3頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたので、私が岩戸君でしたら、「一昨年の勢いを取り戻したい」と考えて、どれも全力で仕上げますね。
主な管理馬:
エコロデュエル(2023年京都ジャンプS)
ラヴアンドポップ(2020年東京ジャンプSなど)
ゲットフルマークス(2008年京王杯2歳S)
フサイチアソート(2007年東京スポーツ杯2歳S)
今週の主な登録馬:
ストレイトトーカー(ニュージーランドT)
サウザンサニー(春雷S)
エコロレイズ(鹿野山特別)
担当者:調教師情報部 元調教師M
岩戸孝樹君は、1982年に、「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入りました。
同期には、まだ現役で乗り役をやっている柴田善臣君や、調教師になっている須貝尚介君や石橋守君や武藤善則君などがいますね。
1985年に、山崎彰義厩舎から乗り役としてデビューした岩戸君は、2000年の2月に調教師の試験に受かって、次の月に引退するまで、全部で83勝を上げていました。
そして、定年になった山崎さんの厩舎を引き継ぐ形で、2002年の3月に自分の厩舎を開業しています。
ちなみに、「競馬学校騎手課程・第1期生」の中で、初めて調教師になったのが岩戸君ですね。
開業した2002年は、レースに使った数が少なかったので、「7勝・獲得賞金9427万円」という成績でしたけど、その後は、
2003年→14勝・獲得賞金1億5052万円
2004年→14勝・獲得賞金2億2383万円
2005年→15勝・獲得賞金2億4939万円
2006年→13勝・獲得賞金2億4429万円
2007年→20勝・獲得賞金2億9571万円
という形で順調に実績を積み重ねていて、2007年には、フサイチアソートを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めての重賞勝ちを飾っていましたし、次の2008年は、ゲットフルマークスを使った京王杯2歳Sを勝つなど、「20勝・獲得賞金3億1818万円」という、まずまずの成績を残していました。
それからは伸び悩んでしまい、2009年から2020年までは、賞金がずっと3億円に届かなかったんですが、2021年は、木村哲也厩舎から一時的に転厩してきていたジオグリフとファインルージュが重賞を勝ったこともあって、「34勝・獲得賞金6億6496万円」という、今までで一番いい成績を残しています。
2022年は、ジオグリフとファインルージュなどが木村哲也厩舎に戻ってしまったこともあって、「15勝・獲得賞金2億2476万円」と、2021年を大きく下回ってしまいましたけど、一昨年は、エコロデュエルで京都ジャンプSを勝つなど、17勝を上げて、稼いだ賞金が「3億7156万円」と、2021年の次にいい数字だったんですよ。
ただ、去年は、年末までに9勝しかできなかったこともあって、稼いだ賞金が「2億5085万円」と、一昨年を大きく下回ってしまいましたし、今年も悪い流れが続いていて、先週までに6勝を上げていますけど、特別レースを勝てていないこともあって、稼いだ賞金が「7102万円」と、去年の3月までの「6976万円」とあまり変わらない数字になっています。
そんな中、今週は、1着賞金が5400万円のニュージーランドTにストレイトトーカー、1着賞金が2700万円の春雷Sにサウザンサニーなど、3頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたので、私が岩戸君でしたら、「一昨年の勢いを取り戻したい」と考えて、どれも全力で仕上げますね。